ドコモのケータイ補償サービスはスマホに関するもしものトラブルを補償してくれるサービスです。
スマホが故障したり、紛失・盗難にあったりした際に修理や交換といった対応でサポートしてくれるので、故障に備えたい人や高額なモデルを購入する人は加入するのがおすすめです。
本記事ではドコモのケータイ補償サービスの内容について詳しく解説します。
補償範囲や料金はもちろん、他の補償サービスとの違いもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
なお、ケータイ補償サービスは2022年8月31日以前に発売された機種を購入した方が加入できましたが、2022年9月15日以降に発売したiPhone14などの機種はより幅広い「smartあんしん補償」の対象になります。
smartあんしん補償の補償内容は、次の4項目です。
1.ご利用機種の補償:修理代金サポートや交換電話機の提供、データ復旧の料金の割引など
2.イエナカ機器補償:パソコンやゲーム機など、ご家庭でお使いのデジタル機器が故障・破損した際に、修理や代替品を提供
3.スマホ不正決済補償:QRコード決済や後払い式電子マネーの不正利用を補償
4.携行品補償 mini
目次
ドコモのケータイ補償サービスとは?|機種の交換や修理に対応!
ケータイ補償サービスはスマホやタブレットが故障・水漏れ・盗難といったトラブルにあった際にサポートしてくれる端末保障サービスです。
サービスの概要をまとめました。
ドコモ ケータイ補償サービスの概要 | |
月額料金 | 363~1,100円 |
加入条件 | ・対象機種の購入日を含め、14日以内に申し込むこと ・申し込み機種がすでにトラブルに遭っていないこと |
加入方法 | ドコモショップ、ドコモオンラインショップ、電話 |
補償対象 | ドコモまたはドコモの販売店で購入した機種 |
サービス | ・交換電話機の提供 ・修理代金の一部をサポート ・データ復旧時の代金を割引 ・ケータイお探しサービスが無料 |
もしもの時に格安で交換や修理、データ復旧といったサポートを受けられます。
スマホのトラブルに備えたい人におすすめです。
月額料金は利用する機種によって異なります。
機種別の月額料金はケータイ補償月額料金を検索するページからチェックしてください。
ドコモのケータイ補償サービスの料金
ケータイ補償サービスの料金について、さらに詳しく見ていきましょう。
サービス内容 | 料金:交換時の負担金 |
交換 | ・月額363円コース(ドコモ ケータイ利用の方):5,500円 ・月額550円コース:8,250円 ・月額825円/1,100円コース:12,100円 |
修理 | ・保証対象内の故障:無料(iPhoneは2年目以降5,500円) ・保証対象外の故障:iPhone5,500円、その他3,300円 |
データ復旧 | 1,100円 |
ケータイお探しサービス | 無料 |
交換は端末が修理できない状態になった場合に代替機と交換してくれるサービスです。
料金は月額コースによって異なります。
例えばiPhone 12 Proは月額1,100円なので、もしもの時も12,100円で交換可能です。
端末が修理できそうなときは交換ではなく修理となります。
保証対象内の故障ならAndroidは無料です。
iPhoneも1年間は無料、2年目以降は5,500円で修理してくれます。
データ復旧とケータイお探しサービスはケータイ補償サービスに加入していなくても使えます。
しかし、ケータイ補償サービスに加入すれば利用料が割引されてお得です。
ケータイ補償サービス加入 | ケータイ補償サービス未加入 | |
データ復旧 | 1,100円 | 8,800円 |
ケータイお探しサービス | 無料 | 月額55円 |
補償範囲はどこまで?対応するトラブル
ケータイ補償サービスでは補償範囲が決まっています。
補償範囲 | 交換 | 修理 |
紛失・盗難 | 〇 | × |
自然故障 | 〇 | 〇 |
水漏れ | 〇 | ×(iPhoneは〇) |
全損 | 〇 | × |
交換は自然故障だけでなく水漏れや紛失・盗難も補償してくれます。
一方、修理は基本的に自然故障のみの対応です。
また、次のような場合は補償の対象外です。
ケータイ補償サービスの補償対象とならない場合
- 端末の消耗・変質・変色等による損害(バッテリーの消耗含む)
- 改造(ソフトウェアの改造も含む)された端末
- ドコモ指定の窓口以外で修理された端末
- 誤使用により生じた損害
- 端末や外部メモリに保存されていたデータ(画像や電話帳など)の消失による損害
- コンピューターウイルスによる障害に起因する損害
- 故意または重大な過失により発生した損害
- 地震、噴火、津波、河川の氾濫および流出による洪水、戦争、暴動またはテロにより発生した損害
手厚い補償を受けられるドコモのケータイ補償サービスですが、補償対象外になる可能性があることも覚えておきましょう。
iPhoneではドコモユーザー以外も利用可能な、AppleCare+という選択肢もある
ドコモで購入する端末がiPhoneの場合、ケータイ補償サービスだけでなくAppleCare+も利用できます。
AppleCare+はiPhoneの製造元であるAppleが提供している保証サービスです。
AppleCare+ for iPhone/盗難・紛失プランのサービス概要 | |
料金 | ・月額払い:月額580円~ ・一括払い:11,800円~ |
加入窓口 | ・ドコモショップ/ドコモ取扱い店/ドコモオンラインショップ(購入と同時) ・デバイス上で購入(設定から購入が可能) ・Appleのオンラインストア ・Apple直営のAppleストア ・Appleサポートセンター(0120-277-535)に電話 |
内容サービス | ・メーカー保証が1年から2年に(延長可) ・損害および盗難や紛失を保証(年2回まで) ・テクニカルサポートへの優先アクセス ・iPhone エクスプレス交換サービス ・バッテリー交換 |
修理代 | ・画面または背面ガラスの損傷:3,700円 ・過失や事故によるそのほかの損傷:12,900円 ・盗難または紛失:12,900円(盗難・紛失プラン) |
AppleCare+に加入することで通常1年のメーカー保証が2年に延長されます。
保証期間中にiPhoneが故障した場合に格安で修理を受けることが可能です。
その他にもテクニカルサポートへの優先アクセスやバッテリー交換といった手厚いサービスを受けられます。
「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」ならAppleCare+ for iPhoneのサービスに加えて盗難・紛失も対象です。
支払い方法が月額払いと一括払いの2つ用意されています。
iPhone購入と同時に加入する場合は月額払い、あとからAppleCare+に加入する場合は一括払いです。
ケータイ補償とAppleCare+の違い
iPhoneの場合はケータイ補償とAppleCare+の両方を使えますが、どちらのほうがお得なのでしょうか?
ケータイ補償とAppleCare+の違いを一覧表にしてみました。
ケータイ補償 | AppleCare+ | |
月額料金 | 550~1,100円 | 580~1,600円 |
補償回数 | 年2回 | 年2回 |
補償期間 | 無期限(修理受付終了まで) | 2年間(延長可) |
修理代 | ・購入から1年間:無料 ・2年目以降5,500円 |
・画面または背面ガラスの損傷:3,700円 ・過失や事故によるそのほかの損傷:12,900円 |
交換代 | 8,250~12,100円 | 12,900円(盗難・紛失プランのみ) |
交換方法 | 郵送、店頭(ドコモショップ) | 郵送 |
バッテリーの無償交換 | × | 〇 |
データ復旧サービス | 1,100円 | × |
どちらがおすすめかをざっくりまとめると以下の通りです。
ココがポイント
- ケータイ補償:画面以外の故障や交換が必要な全損・盗難などに備えるのにおすすめ
- AppleCare+:画面割れやバッテリーの劣化など、身近なトラブルに備えるのにおすすめ
AppleCare+は画面または背面ガラスの修理代金が安いという特徴があります。
iPhoneの故障原因の中でもっとも多いのが画面割れなので、修理費用が安いのは大きなメリットです。
また、バッテリーが80%未満になった場合は無料で交換できます。
一方、ケータイ補償は画面以外の故障も5,500円で修理できます。
画面割れ以外の故障ならAppleCare+より安価です。
AppleCare+で端末を交換する際は郵送のみで、到着まで時間がかかります。
ケータイ補償なら近くのドコモショップですぐに交換端末を受け取ることが可能です。
また、ケータイ保証は月額最大1,100円と決まっていますが、AppleCare+の場合、購入する機種によって月額1,600円となる可能性もあるので注意してくださいね。
ドコモのクレジットカード・dカード会員はdカードケータイ補償も利用可能
dカードケータイ補償はドコモが発行するクレジットカード「dカード」に付帯するスマホ補償サービスです。
スマホが紛失・盗難または修理不能になった際に、同一機種・同一カラーの新しい端末を購入する費用を補償してくれます。
一般カードのdカードと、ゴールドカードのdカード GOLDで補償内容が異なります。
dカード | dカード GOLD | |
補償の対象となる端末 | ドコモの電話番号が登録されている端末 | |
補償範囲 | 偶然の事故による紛失・盗難または損害(水漏れ・全損等) | |
補償期間 | 購入から1年 | 購入から3年 |
補償金額 | 最大10,000円 | 最大100,000円 |
補償方法 | dカード利用代金の請求額から補償金額を減額 |
dカード GOLDの場合は購入から3年間、最大100,000円まで補償してくれます。
クレジットカードに無料で付帯する補償サービスとしてはかなり手厚いですね。
ケータイ補償とdカードケータイ補償の違い
ケータイ補償とdカードケータイ補償、名前が似ていてややこしいですね。
そこで、ケータイ補償とdカードケータイ補償の違いを一覧表にしてみました。
ドコモのケータイ補償 | dカードケータイ補償 | |
月額料金 | 363~1,100円 | 無料(dカード GOLDはカードの年会費が必要) |
補償期間 | 無制限(修理受付終了まで) | ・dカード:購入から1年 ・dカード GOLD:購入から3年 |
修理 | ・保証対象内の故障:無料(iPhoneは2年目以降5,500円) ・保証対象外の故障:iPhone5,500円、その他3,300円 |
× |
交換 | ・月額363円コース:5,500円 ・月額550円コース:8,250円 ・月額825/1,100円コース:12,100円 |
・dカード:最大10,000円まで補償 ・dカード GOLD:最大100,000円まで補償 |
データ復旧 | 1,100円 | × |
ケータイお探しサービス | 無料 | × |
dカードケータイ補償は紛失・盗難や水漏れなど、修理不可能な場合のみ対象です。
ドコモのケータイ補償は端末の修理にも対応しています。
ケータイ補償のほうが、より多くのトラブルに対応できると言えますね。
dカードケータイ補償はdカード/dカード GOLD保有者なら追加料なしで利用可能です。
追加料がいらないのはうれしいですが、修理に対応できないdカードケータイ補償だけでは心許ないでしょう。
もしものトラブルに備えるなら、dカードを保有している人もケータイ補償に加入するのがおすすめです。
dカード公式サイトdカードGOLD公式サイトドコモのケータイ補償の注意点
ドコモのケータイ補償サービスは便利で安心なサービスですが、注意点も存在します。
補償や修理に関わる内容だけに重要な項目が多いため、必ず確認しておきましょう!
ケータイ補償サービスの解約は、ドコモオンライン手続きなどから行える
ドコモのケータイ補償サービスは、解約したい場合ドコモオンライン手続きにログインする必要があります。
ログイン後「オプション」の項目より、ケータイ補償サービスの解約ができますよ。
ドコモインフォメーションセンター(151)への電話や、ドコモショップでの解約対応も受け付けています。
ケータイ補償に加入できるのは新品購入から14日間
ドコモのケータイ補償は「新品購入から14日まで」と加入期間が定められています。
加入期間を過ぎると申込ができないため、できれば購入時に加入しておきましょう。
加入を悩む場合、初回契約ならば31日間は無料で使えるため「とりあえず加入して、不要なら解約する」ことがおすすめです!
ケータイ補償を解約すると再加入できない
ケータイ補償は一度解約すると、同じ端末で再加入することができません。
オンライン手続きでも解約ができるサービスなので、誤って解約してしまわないよう注意が必要です。
ケータイ補償の交換端末はリフレッシュ品
ケータイ補償で交換を選択した場合、新しいスマホは「リフレッシュ品」が提供されます。
リフレッシュ品とは?
- 店頭展示品や検品等で開封された製品
- バッテリーや内部基盤が新品のため「新品同様の性能」とされている
新品同様とドコモ側で明示しているため性能には問題ないと思われますが、新品ではないため付属品や化粧箱がありません。
交換品をそのまま売却する際は僅かに査定に影響する場合もあるため、留意しておきましょう。
ケータイ補償で交換できるのは1年間に2回まで
お子様用のスマホなど、故障リスクが高い場合に注意したい点が「1年間に2回までしか交換できない」という点です。
例えば1/1に交換をしてその後6/1に交換を利用した場合、翌年1/1までは新品交換ができません。(修理は可能)
補償が適用できない期間に「全損・水濡れ・紛失」といった修理対応ができない状況になると、新機種を購入するしか方法がありません。
ahamoにはケータイ補償サービスがあるの?|ドコモ解約後も使える?
ドコモの格安プラン・ahamoでも、ケータイ補償サービスは提供されています。
ahamoで端末を購入する際に、合わせて月額550円~1,100円で加入することが可能です。
またドコモで加入したケータイ補償サービスは、ahamoへプラン変更後も引き継ぎが可能となっています。
とくに手続きをしなくても自動的に継続されるので、面倒な操作などは必要ありません。
ドコモ解約後もスマホ等のケータイ補償サービスは使える!|白ロム購入時の加入も可能
ドコモのケータイ補償サービスは、ドコモ解約後も使い続けられます。
つまりahamoへのプラン変更だけではなく、OCNモバイルONEなどのエコノミーMVNOやその他格安SIMへ乗り換えた後でも利用可能です。
またドコモでスマホを購入する際は、端末のみの購入でもケータイ補償サービスに加入できますよ。
ahamoやその他回線へ乗り換え後のケータイ補償サービス解約は、ドコモオンライン手続きから通常通り行える
ドコモのケータイ補償サービスは、ドコモを契約していない場合でもドコモオンライン手続きへログインして解約できます。
オンラインで気軽に解約できるのは嬉しいですね。
なお解約月の月額料金は、前日までの日割り請求になりますよ。
ケータイ補償サービスは加入すべき?
ケータイ補償サービスへの加入はあくまでも任意なので「必ず入るべき!」とは言いません。
しかし、加入しておくとスマホのあらゆるトラブルに備えられます。
スマホの故障や紛失に備えたいなら入っておいて損はないでしょう。
中でも次のような人はケータイ補償サービスへの加入をおすすめします。
ケータイ補償への加入がおすすめの人
- 過去にスマホを故障させたことがある人
- iPhoneなど高額なモデルを購入する人
- 子供に持たせる人
とくにおすすめなのが高額なスマホを購入する人です。
iPhoneやGalaxyなどの高額モデルの場合、修理だけでも数万円単位のお金がかかります。
ケータイ補償に入っていれば修理で最大5,500円、交換でも最大12,100円で済みます。
まとめ
以上、ドコモのケータイ補償サービスの内容や類似サービスとの違いについて解説しました。
ポイント
- スマホの故障や水漏れ、盗難といったトラブルを補償してくれるサービス
- 月額料金は363~1,100円で、端末によって異なる
- 格安で端末の交換や修理を依頼できる
- データ復旧・ケータイお探しサービスの料金も割引
- iPhoneの場合はAppleCare+も利用可能
- 画面割れやバッテリーの劣化に備えるならAppleCare+もおすすめ
- dカード会員ならdカードケータイ補償も利用可能
- 補償サービスの加入は任意だが、入っておくと安心
ケータイ補償サービスはスマホの故障や水漏れ、紛失・盗難といったさまざまなトラブルを補償してくれます。
もしもの時も、ケータイ補償サービスに入っていれば安心ですよ。
トラブルに備えたいなら、ケータイ補償サービスへの加入がおすすめです。
似たようなサービスでAppleCare+、dカードケータイ補償もあります。
いずれもスマホの補償サービスなのは同じですが、補償内容や費用などは大きく異なります。
本記事を参考に、自分に合った補償サービスを選んでくださいね。