法人でスマホを契約する際、コスト削減を重視して格安SIMを利用したいと考える方が多いのではないでしょうか。
イオンモバイルには法人向けプランがあり、音声プランやデータ通信専用プランだけでなく、IoT商品が使えるプランも取り扱っています。
今回は、イオンモバイルの法人向けプランについてくわしく解説します。
目次
【結論】イオンモバイルには法人向けプランがある
イオンモバイルには法人向けプランがあるので、会社名義でスマホを契約したい方も利用できます。
この章では、イオンモバイルの法人向けプランの概要やプラン内容についてくわしく解説します。
イオンモバイルの法人向けプランの概要
イオンモバイルの法人向けプランは、イオン店舗で直接契約する、または公式サイトから問い合わせることで手続きが可能です。
個人向けプランと同じく1GB単位でデータ容量が選べるプランを取り扱っているため、コストをできるだけ削減したいと考えている企業の方にもおすすめです。
支払い方法はクレジットカードの他に口座振替や銀行振込も選べるので、会社の都合に合わせた決済方法が利用できますよ。
さらにスマホのレンタルプランもあり、短期から数千台規模の契約まで対応可能となっています。
契約回線数が多い企業さんも、問題なく手続きできるでしょう。
音声プラン(1回線向け)
イオンモバイルで1回線のみ利用する場合は、「音声プラン」に申し込みます。
さいてきプラン (音声プラン) |
月額料金 |
0.5GB | 803円 |
1GB | 858円 |
2GB | 968円 |
3GB | 1,078円 |
4GB | 1,188円 |
5GB | 1,298円 |
6GB | 1,408円 |
7GB | 1,518円 |
8GB | 1,628円 |
9GB | 1,738円 |
10GB | 1,848円 |
10GBまでは1GB単位でプランを選べるため、ネットの利用量に合わせた適切なプランの選択が可能です。
さらに20GB以上の大容量プランもあるので、出張など出先でスマホを使う機会が多い場合にも対応できます。
さいてきプラン MORIMORI (音声プラン) |
月額料金 |
20GB | 1,958円 |
30GB | 3,058円 |
40GB | 4,158円 |
50GB | 5,258円 |
個人向けプランは2024年4月1日より料金が改訂され、最大200GBの大容量プランが登場しますが、法人向けプランが適用されるかどうかは不明です。
シェアプラン(最大5回線まで)
最大5回線でデータ容量をシェアできる「シェアプラン」もあります。
さいてきプラン (シェア音声プラン) |
月額料金 |
1GB | 1,188円 |
2GB | 1,298円 |
3GB | 1,408円 |
4GB | 1,518円 |
5GB | 1,628円 |
6GB | 1,738円 |
7GB | 1,848円 |
8GB | 1,958円 |
9GB | 2,068円 |
10GB | 2,178円 |
シェアプランも音声プランと同様に、20GB以降の大容量プランを扱っています。
さいてきプラン MORIMORI (シェア音声プラン) |
月額料金 |
20GB | 2,288円 |
30GB | 3,388円 |
40GB | 4,488円 |
50GB | 5,588円 |
シェアプランの場合は、SIMカードを追加するごとに以下の月額料金が別途加算されます。
- 2~3回線目:220円
- 4~5回線目:440円
2回線目以降のドコモ回線でSMSを使う場合:別途154円
個別にプランを契約する必要がないため、1人あたりの通信費を安く抑えられるのがシェアプランのメリットです。
社員複数人分の契約を検討している場合は、ぜひシェアプランを申し込むことをおすすめします。
ちなみに個人向けプランでは2024年4月1日から最大5回線が8回線に増えますが、法人向けプランは情報が公開されていません。こちらもわかり次第お伝えします。
データプラン
音声通話機能が不要な場合は、音声プラン・シェアプランよりも割安な「データプラン」がおすすめです。
さいてきプラン (データプラン) |
月額料金 |
1GB | 528円 |
2GB | 748円 |
3GB | 858円 |
4GB | 968円 |
5GB | 1,078円 |
6GB | 1,188円 |
7GB | 1,298円 |
8GB | 1,408円 |
9GB | 1,518円 |
10GB | 1,628円 |
こちらも上記2プランと同様に、10GBまでは1GB単位でデータ容量を選べます。
20GB以降の大容量プランも取り扱っているので、パソコンとテザリング接続したいときにも重宝します。
さいてきプラン MORIMORI (データプラン) |
月額料金 |
20GB | 1,738円 |
30GB | 2,838円 |
40GB | 3,938円 |
50GB | 5,038円 |
法人プランにはIoT専用プランもある
法人プランには、モバイル監視カメラや太陽光発電、湿度・温度管理機器などに使えるIoT専用プランもあります。
プラン名 | IoT100 | IoT500 | IoT0 |
月額料金 | 385円 | 440円 | 462円 |
高速データ容量 | 100MB | 500MB | 0MB |
上限超過後の通信速度 | 20kbps | 常時200kbps |
高速・低容量または低速・容量無制限で使えるプランの3種類があるので、使用する機器に合わせて適したプランを選べます。
法人向けプランと個人向けプランの違い
イオンモバイルの法人向けプランと個人向けプランにはどのような違いがあるのでしょうか。
- 2024年4月1日に提供予定の新プランが法人プランに反映されるか不明
- 「やさしいプラン」がない
- スマホのレンタルプランがある(月額500円~1200円くらい)
- 口座振替や銀行振込が使える
個人向けプランは2024年4月1日から料金プランが一部改訂されますが、法人プランに反映されるかは発表されていません。
ちなみに新プランでは最大200GBのプランが登場しており、一部料金プランが値下げされています。
また、60歳以上を対象とした「やさしいプラン」も法人では利用できません。
スマホ端末を購入する必要がなく、機種に応じて月額500円~1,200円程度でレンタルできるのは法人向けプランならではのサービスです。
個人向けプランはクレジットカード払いのみですが、法人向けプランでは銀行振込や口座振替を選べる点も、大きなメリットといえるでしょう。
大手キャリアの法人向けプランとの比較
イオンモバイルと大手キャリアの法人向けプランを比較していきます。
ドコモ・au・ソフトバンクは大手キャリアなので法人向けプランも高額なイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
各キャリアの法人向けプランについてもくわしく解説します。
ドコモの法人向けプラン
ドコモの法人向けプランは以下のとおりです。
ドコモ | eximo | irumo |
データ容量 | 0~無制限 | 0.5~9GB |
基本料金 | ~1GB:4,565円 ~3GB:5,665円 無制限:7,315円 |
0.5GB:550円 3GB:2,167円 6GB:2,827円 9GB:3,377円 |
みんなドコモ割 ※ビジネス通話割引グループ内の回線が対象 ※3回線以上の場合 |
-1,100円 | - |
ドコモ光セット割 home 5Gセット割 |
-1,100円 | -1,100円 ※0.5GBは対象外 |
ビジネスメンバーズ割 | -187円 | -187円 ※0.5GBは対象外 |
月額料金 | ~1GB:2,178円 ~3GB:3,278円 無制限:4,928円 |
0.5GB:550円 3GB:880円 6GB:1,540円 9GB:2,090円 |
特典 | 社員間通話料無料 | - |
無制限で使えるeximoと低~中容量のirumoで法人向けプランを展開していますが、内容はほぼ個人向けプランと変わりません。
ドコモ光とのセット利用や複数回線での利用で割引が適用されるので、オフィスの光回線にドコモ光を使っているなど、割引条件を満たす企業さんはお得に使えるでしょう。
ドコモは自社で回線を所有しており通信品質もイオンモバイルより高いので、速度の速さや安定性を重視するのであればドコモがおすすめです。
プラン料金はイオンモバイルが圧倒的に安いので、コスト重視の方はイオンモバイルを選ぶと良いでしょう。
auの法人向けプラン
auの法人向けプランは以下のとおりです。
au | 使い放題MAX 5G/4G | スマホミニプラン 5G/4G |
データ容量 | 無制限 | 0~4GB |
基本料金 | 7,238円 | ~1GB:3,465円 ~2GB:4,565円 ~3GB:5,665円 ~4GB:6,215円 |
auスマートバリュー | -1,100円 | |
法人割プラス | 2回線:-550円 3回線以上:-1,100円 |
2回線:-220円 3回線以上:-550円 |
割引適用後の月額料金 ※法人割プラスは3回線以上 |
5,038円 | ~1GB:2,365円 ~2GB:3,465円 ~3GB:4,565円 ~4GB:5,115円 |
法人割 | ・社員間通話無料 ・社員間SMS送信料無料 |
auの法人向けプランも個人向けプランとほぼ変わりません。
複数回線での利用やauひかりなどの対象の光回線とセットで使うことで、お得な割引が適用できます。
一方で、割引後の料金もイオンモバイルより割高なので、なるべく料金を抑えたい方はイオンモバイルがおすすめです。
社員間であれば通話やSMSの送信料が無料になるので、社員間でスマホのコミュニケーションが多い企業さんにも適しているでしょう。
ソフトバンクの法人向けプラン
ソフトバンクの法人向けプランは以下のとおりです。
ソフトバンク | メリハリ無制限+ | ミニフィットプラン+ |
データ容量 | 無制限 ※テザリングは50GBまで |
0~3GB |
基本プラン(音声) | 1,078円 | |
データプラン | 6,347円 | ~1GB:2,200円 ~2GB:3,300円 ~3GB:4,400円 |
月額料金 | 7,425円 | ~1GB:3,278円 ~2GB:4,378円 ~3GB:5,478円 |
ソフトバンクの法人向けプランは、ドコモやauのような複数回線の割引や光回線とのセット割引がありません。
そのため、ソフトバンクの法人向けプランは他社よりも割高な印象を受けます。
大手キャリアなのでドコモ・auと同様に通信品質は安定していますが、コストの高さがネックですね。
【結論】イオンモバイルの法人向けプランは大手キャリアより料金が安い
大手キャリアの法人向けプランと比較した結果、イオンモバイルの料金が圧倒的に安いことがわかりました。
しかしイオンモバイルには大手キャリアのような無制限プランがないため、データを無制限で使いたい場合には不向きでしょう。
ドコモやauは複数回線や光回線とのセット利用でお得な割引が適用できるため、割引条件を満たした上でデータを無制限で使いたい企業さんにおすすめです。
ドコモやauには社員間通話無料の特典もあるので、通話頻度が高い場合は通話料の削減につながります。
通信品質よりもコストの安さを重視したい方は、イオンモバイルを選ぶことをおすすめします。
他格安SIMの法人向けプランとの比較
次に、他社格安SIMの法人向けプランとイオンモバイルを比較しました。
イオンモバイル以外に法人向けプランを扱っている格安SIMは以下のとおりです。
- BIGLOBEモバイル
- mineo
- ワイモバイル
- UQモバイル
- 楽天モバイル
下記にて、それぞれの格安SIMの法人向けプランについてくわしく解説します。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルの法人向けプランは以下のとおりです。
BIGLOBEモバイル | 音声通話SIM | データSIM | データSIM(SMSあり) |
0GB ※200kbpsの低速通信のみ |
770円 | 220円 | 352円 |
1GB | 858円 | - | |
3GB | 1,100円 | 770円 | 902円 |
6GB | 1,650円 | 1,375円 | 1,507円 |
12GB | 3,520円 | 2,750円 | 2,882円 |
20GB | 5,500円 | 4,730円 | 4,862円 |
30GB | 7,975円 | 7,205円 | 7,337円 |
BIGLOBEモバイルには低速通信のみ使えるプランがあり、通話専用にしたい場合やネットをWi-Fiメインで利用する際にお得です。
BIGLOBEモバイルの6GBプランまではイオンモバイルの料金とあまり変わりませんが、12GB以降はかなり割高になります。
10GB以上データ容量を使う場合は、イオンモバイルの方がお得でしょう。
mineo
mineoの法人向けプランは以下のとおりです。
mineo | データ通信+090音声通話 | データ通信のみ |
0.5GB | ドコモ:1,540円 au:1,441円 ソフトバンク:1,925円 |
770円 ※ソフトバンク:869円 |
3GB | ドコモ:1,760円 au:1,661円 ソフトバンク:2,145円 |
990円 ※ソフトバンク:1,089円 |
6GB | ドコモ:2,508円 au:2,409円 ソフトバンク:2,893円 |
1,738円 ※ソフトバンク:1,837円 |
10GB | ドコモ:3,542円 au;3,443円 ソフトバンク:3,927円 |
2,871円 ※ソフトバンク:2,871円 |
20GB | ドコモ:5,148円 au;5,049円 ソフトバンク:5,533円 |
4,378円 ※ソフトバンク:4,477円 |
30GB | ドコモ:7,260円 au;7,161円 ソフトバンク:7,645円 |
6,490円 ※ソフトバンク:6,589円 |
特典 | 複数回線割引:-55円/回線 |
mineoの大きなメリットは、ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアに対応している点です。
会社の所在地など周囲の環境に合わせて、最も都合の良い回線を選ぶことができます。
料金はイオンモバイルの方が安いですが、ソフトバンクの回線を使うことはできません。
そのため、ソフトバンクの回線を使いたい方はmineoがおすすめです。
ワイモバイル
ワイモバイルの法人向けプランについて見ていきましょう。
ワイモバイル | シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L |
データ容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本料金 | 2,365円 | 4,015円 ※1GB未満:2,365円 |
5,115円 ※1GB未満:2,365円 |
法人契約割引 | -957円 ※2回線以上利用 |
||
月額料金 | 1,408円 | 3,058円 ※1GB未満:1,958円 |
4,158円 ※1GB未満:1,958円 |
ワイモバイルの法人向けプランの内容も個人向けプランと変わりませんが、家族割引やおうち割がなくなり「法人契約割引」が利用できます。
割引額は個人向けプランよりもやや低いので、割引後の月額料金は個人プランの方がお得です。
ワイモバイルはソフトバンク系列の格安SIMであり、通信速度の早さと安定性に定評があります。
イオンモバイルよりも料金は高いですが、通信品質を重視したい方におすすめです。
UQモバイル
UQモバイルの法人向けプランは以下のとおりです。
UQモバイル | コミコミプラン | トクトクプラン | ミニミニプラン |
データ容量 | 20GB ※10分かけ放題つき |
0~15GB | 4GB |
基本料金 | 3,278円 | ~1GB:2,277円 1~15GB:3,465円 |
2,365円 |
固定セット割 | - | -1,100円 | |
複数回線割 ※固定セット割と併用不可 |
- | -550円 | |
割引適用後の料金 ※固定セット割適用時 |
3,278円 | ~1GB:1,177円 1~15GB:2,365円 |
1,265円 |
UQモバイルの法人向けプランも、個人向けプランの内容とほぼ変わりません。
家族セット割と自宅セット割が「固定セット割」「複数回線割」に名称が変わっているだけで、割引額も同じです。
au PAYカードお支払い割が使えないので、トクトクプランとミニミニプランは法人向けプランの方が187円高いことになります。
UQモバイルもauが運営する格安SIMなので、大手キャリア並に快適な通信速度でインターネットが利用可能です。
au回線を快適に使いたい方は、UQモバイルがおすすめですよ。
楽天モバイル
楽天モバイルの法人向けプランについて見ていきましょう。
楽天モバイル | 音声+データプラン | データプラン |
基本料金 | 3GB:2,178円 5GB:2,618円 30GB:3,058円 無制限:3,278円 |
3GB:1,078円 7GB:1,628円 30GB:2,618円 |
特典 | Rakuten Link Office利用で 国内通話がかけ放題 |
- |
音声通話つきプランとデータ通信専用プランの2種類があります。
楽天モバイルはデータ無制限が3,278円で使えるので、出張や外出が多いなどデータ容量を多く使う場合や、容量気にせず定額でスマホを使いたい方におすすめです。
また、Rakuten Link Officeを利用して通話をすると、国内通話が無料でかけ放題になります。
社員のみなど制限がないので、電話をかける機会が多い場合は通話料を節約できますよ。
【結論】イオンモバイルは他社格安SIMよりも安いが通話無料などの特典がない
イオンモバイルは他社格安SIMと比べても月額料金が安いことがわかりましたが、一方でお得なセット割や通話料無料などの特典がありません。
通信速度に関しては格安SIMなので、時間帯によって不安定になる可能性があり、UQモバイル・ワイモバイルの方が快適に使えるでしょう。
無料通話や割引サービスがないイオンモバイルの法人向けプランはシンプルで分かりやすいですが、一方でメリットが少ないともいえます。
とにかく料金を安くしたい方やスマホをレンタルしたい方、格安のIoTプランを使いたい方はイオンモバイルが適しているでしょう。
イオンモバイルの法人プランはスマホレンタルや口座振替対応など嬉しいサービスが充実
イオンモバイルの法人プランは、スマホのレンタルプランや口座振替対応など、法人契約にとって嬉しいサービスが充実していることがわかりました。
一方でプラン料金は安いですが、通話無料やセット割引などの特典がないため、他社と比較するとメリットが少ないように見受けられます。
コスト削減を重視する方やスマホをレンタルしたい方、口座振替や銀行振込を利用したい方にイオンモバイルはおすすめです。
300円~400円で使える格安のIoTプランもあるので、温度管理などの機器で利用を検討している方は、ぜひイオンモバイルに問い合わせてみてはいかがでしょうか。