イオンモバイルは、ドコモやauの回線を借りて運営している格安SIMです。
格安SIMと聞いて、「速度が遅かったりして、使いづらいんじゃないの…?」と心配になった方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、イオンモバイルの速度について徹底調査を行いました!
最後まで読めばイオンモバイルの速度に関する疑問を解消し、自分に合っているかを判断できるようになりますよ。
目次
イオンモバイルの速度に関する仕様は?
イオンモバイルは、ドコモやauといった回線を所有する大手キャリアから回線帯域の一部を借りて運営している格安SIMです。
自社で回線を所有せず、他社から借りてサービスを提供する形態は「MVNO」と呼ばれています。
イオンモバイルは4G通信に対応!仕様上の最大速度は?
イオンモバイルは4Gで通信可能で、5Gにはまだ非対応です。
とはいえ5Gはまだエリ自体があまり広くないので、5Gが使えないことにそこまで大きな問題はありません。
4G通信におけるイオンモバイルの最大速度は、契約する回線によって違っています。
イオンモバイルの仕様上の最大速度 | ||
下り最大速度 | 上り最大速度 | |
ドコモ回線 | 1,288Mbps | 131.3Mbps |
au回線 | 958Mbps | 112.5Mbps |
※やさしいプラン契約時のドコモ・au回線は下り最大500kbpsの制限があります。
ドコモ回線を選んだほうが、仕様上の最大速度は高速です。
ただし、仕様上の速度はドコモ回線・au回線共に実際に出るスピードとは違っていることにご注意ください。
実際にイオンモバイルを使っている人からの声も、この後紹介していきます!
速度制限時や高速通信オフ時は上下最大200kbps
イオンモバイルでは、契約した高速通信量を使い切ったりアプリなどから高速通信をオフにしたりすると速度が最大200kbpsになります。
200kbpsでは主にメールや文字中心のSNS・掲示板、画像の少ないWebサイトの閲覧といったことなら比較的快適です。
200kbpsでも快適に使える用途の場面では、事前に手動で速度を切り替えておけば通信量を節約できますよ。
高画質な動画や画像の多いサイト閲覧、アプリのダウンロードなどは読み込み時間がとても長くなってしまうので、活用は厳しめとなります。
速度が求められる場面ではしっかり高速通信をして、読み込み時間を抑えて時間を有意義に使いましょう!
またイオンモバイルでは、低速通信時に直近3日間の通信量が366MBを超えるとさらに速度が制限されることにご注意ください。
イオンモバイルの通信速度は遅い?速い?口コミを調査!
イオンモバイルの仕様上の回線速度は下り最大1,288Mbpsなど高速ですが、仕様と実際のスピードは異なります。
イオンモバイルの速度に関する利用者からの実際の声を、調べてみました!
一般的に、MVNOはお昼などに速度が下がりやすい
キャリアから回線帯域の一部を借りているMVNO系の格安SIMは、お昼や夕方~夜といった時間帯に速度が下がりやすくなっています。
お昼は多くの人にとって仕事や授業の合間の休憩時間、夕方以降の時間帯は仕事や学校が終わって帰宅したり、自由に過ごせたりしますよね。
結果的にスマホを使う人が増えるので、回線が混み合ってしまい通信速度が下がるのです。
大手キャリアなら広い回線帯域すべてを使えるので、混み合いづらい結果速度も下がりにくくなっています。
しかし格安SIMだと回線帯域の一部分しか使えないので、混み合いやすいのです。
イオンモバイルはドコモやauから回線帯域の一部分だけを借りているサービスなので、速度が下がりやすいと考えられますが…はたして実際はどうでしょうか?
利用者の声を、SNSなどで調査してみた!
イオンモバイルを使っている人がSNSに投稿している評判の声を、調査してみました。
できるだけ新しい口コミを集めてみたので、ご覧ください。
イオンモバイルの昼の速度が絶望的。ネット速度もこれ以上進まない。 #ネット速度 #イオンモバイル #いおんもばいる #ネットスピード #12:30 #混雑時間 #関東 #住宅街 #絶望的
— あしたは何の日 (@ailovecelsior)January 12, 2023
料金に納得しているから我慢できるとしつつ、たくさんパケットを使う方は不向きという声がありました。
イオンモバイルの実測値
ドコモ回線で家族3人が4GBを分け合った料金がこちら。 基本スマホは外で動画は見ない、Wi-Fiがある環境で使う…をしてるので、たくさんパケット使う人には向かないと思いますが、ほとんどスマホ使わない&生活圏内がイオン強い人ならイオンモバイルはオススメです
#イオンモバイル #イオンMOBILE
ーパンズキー@きんけつぐらし!(@panzuki4649)March 31,2023
低速モードではない時の速度は問題なかったという声も見つかっています。
イオンモバイルau回線で開通!速度特に問題なしかな。低速モードは速度切り替えページ開けないくらい重い
ーガロ(@@garo_prtgl)October 18,2021
格安SIMは時間帯だけでなく、使う場所や端末など様々な要因で速度が変わってきます。
結果として、人によって意見が割れていると考えられますね。
イオンモバイルの通信速度を他社と比較!
格安SIMの通信速度をまとめているWebサイト「みんなのネット回線速度(みんそく)」の情報を元にイオンモバイルと、主な格安SIMとしてUQモバイル、ワイモバイル、IIJmio、OCNモバイルONEと平均速度を比べてみました。
イオンモバイルと他社の平均速度比較 | |||
下り速度 | 上り速度 | Ping | |
イオンモバイル(2,003件) | 38.72Mbps | 8.09Mbps | 66.75ms |
UQモバイル(21,510件) | 76.2Mbps | 12.67Mbps | 46.96ms |
ワイモバイル(13,144件) | 74.13Mbps | 15.11Mbps | 41.82ms |
IIJmio(10,491件) | 37.4Mbps | 8.82Mbps | 68.48ms |
OCNモバイルONE(7,036件) | 49.86Mbps | 9.79Mbps | 55.15ms |
※上記の測定値は通信料の多い昼(12時~12時59分)の「下り速度」実測3ヵ月分の平均値です
※測定期間:3月3日~6月3日
※出典:みんなのネット回線速度 (2023年4月9日時点)
UQモバイルやワイモバイルは、auやソフトバンクが自社回線で展開しているMNOなこともあり速度が非常に高速です。
また、同じMVNOでもOCNモバイルONEがワイモバイルに追随し、IIJmioやイオンモバイルよりやや高めです。
イオンモバイルの平均速度は、他社と比べてやや遅めと考えられます。
とはいえ下り平均41Mbps以上となっていて、平均速度そのものが極端に遅いわけではありません。
回線が混み合いやすい、お昼の平均速度を比較!
続いてイオンモバイルを含めた5社における、「みんそく」に掲載されているお昼の平均速度レポートを比べてみました。
イオンモバイルと他社の、お昼の平均速度比較 | |||
下り速度 | 上り速度 | Ping | |
イオンモバイル | 13.51Mbps | 8.74Mbps | 104.17ms |
UQモバイル | 59.54Mbps | 9.61Mbps | 48.08ms |
ワイモバイル | 85.29Mbps | 14.18Mbps | 47.97ms |
IIJmio | 8.55Mbps | 8.61Mbps | 108.73ms |
OCNモバイルONE | 29.14Mbps | 8.88Mbps | 61.85ms |
※上記の測定値は通信料の多い昼(12時~12時59分)の「下り速度」実測3ヵ月分の平均値です
※測定期間:3月3日~6月3日
※出典:みんなのネット回線速度 (2023年4月9日時点)
お昼の結果に絞って比べてみると、イオンモバイルは他社と比べて下り速度が遅めでUQモバイルやワイモバイルの半分以下、Ping値も高めでした。
下り速度が遅いと、動画再生やアプリのダウンロードなどにおける読み込み時間が長くなってしまいます。
Ping値が大きいと通信し始めのタイミングで読み込みが始まるまでの間が長くなってしまいます。
一方で上り速度は、ワイモバイルに次いで速い第2位でした。
比較の結果、イオンモバイルの通信速度は他社と比べるとちょっと不利であることがわかりました。
なお私も以前イオンモバイルをドコモ回線で契約して使っていたことがありますが、やはり12時台は速度が落ち、動画やWebサイトなどの読み込みが長くなりがちでした。
速度を踏まえて、イオンモバイルはどんな人におすすめ?
イオンモバイルがおすすめになるかどうかは、使い方や格安SIMに求めることによって変わってきます。
最後に、どんな人にイオンモバイルがおすすめなのかを解説します。
お昼などの混み合いやすい時間帯にあまり通信しない人
イオンモバイルはお昼などの混み合いやすい時間帯だと速度が落ちやすいですが、混み合う時間帯にあまり使わなければ支障はありません。
例えば私はお昼や夜にスマホを使うことがほとんどないので、混雑時に速度が下がる格安SIMを使っていてストレスを感じたことはあまり多くありません。
お昼にスマホよりも食事や友達などとの会話を優先する人や、夜の帰宅中に本やダウンロード済みの電子書籍などを読んで時間を過ごすような人なら、混雑時の速度の低下はそこまで問題ないと考えられますよ。
イオンモバイルは、月額料金が3GB1,078円など安価です。
比較時に速度がとても好調だったUQモバイルやワイモバイルは、実はその分料金も高めとなっています。
速度重視なら他社も要検討ですが、安さも求めるならイオンモバイルは十分アリな選択肢だと考えられますよ。
動画などの高速が求められるサービスをあまり使わない人
イオンモバイルは混雑時だと動画再生やアプリのダウンロードなどで読み込みが長くなりますが、速度が必要ないサービスならそこまで支障はありません。
使い方によっては、混雑時も含めて概ね快適に通信を行えますよ。
自宅の光回線など、他にも活用できるネット環境がある人
必要に応じて他の回線を使えるなら、速度の低下にも十分対処できます。
例えばお昼は食事をするレストランや喫茶店でWi-Fiを使う、帰宅後は自宅の光回線を使うといったことができれば大丈夫です。
速度よりもサポートを重視する人
イオンモバイルには、全国のイオンでサポートを受けられるメリットがあります。
IIJmioやOCNモバイルONEといった他社の格安SIMの場合、サポートはWeb対応などに限られることも多いです。
気軽にサポートを受けられて、いつでも安心して使えるサービスを求める人には、イオンモバイルがおすすめになりますよ。
オリコン顧客満足度(R)ランキング「格安SIM」で第1位を受賞
ちなみに、イオンモバイルは「2022年 オリコン顧客満足度(R)ランキング」の「格安SIM」部門で、初の第1位を受賞しています。
「2022年 オリコン顧客満足度(R)調査」格安SIMは、MVNO(格安通信会社)と、キャリア(大手通信会社)のサブブランドの21社について、利用しているお客さまを対象として調査されたものです。
イオンモバイルは「サポートサービス」第1位、「推奨意向」と「継続意向」でも高い評価がありました。
オリコン顧客満足度(R)ランキング「格安SIM」で第1位を受賞しました。
まとめ
今回は、イオンモバイルの通信速度について解説しました。
イオンモバイルはドコモやauから回線帯域の一部を借りて運営している、MVNOと呼ばれるタイプの格安SIMです。
お昼などは混み合い、速度が下がってしまうこともあります。
しかし他のネット回線を使える人や混み合う時間帯にネットをフル活用しない人であれば、十分対処は可能です。
速度より安さやサポートを求める人にも、イオンモバイルはベストな選択肢になりますよ。
今回の解説を参考に、自分にとってイオンモバイルが自分に向いているかどうかをじっくり検討してみてください。
なお、イオンモバイルの特徴やメリット・デメリットについては下記記事でもまとめてるのでぜひ併せてご覧ください!