


デュアルSIMは2つのSIMを組み合わせて自由に通信・通話ができる運用方法で、iPhoneでもしっかり使えます。
ただし対応する機種が必要、SIMカードの契約や設定についても注意が必要です。
この記事ではiPhoneをデュアルSIMで使うメリットや注意点、設定方法やおすすめのSIMなどについて解説します。
目次
デュアルSIMは、2枚のSIMを1台のスマホで使うしくみ|利用するメリットは?
デュアルSIMとは、2枚のSIMカードを1台のスマホに入れて運用するしくみのことです。
かつてデュアルSIMはマニア向けの使い方で、対応する機種も国内だとほとんどありませんでした。
しかし2022年現在はデュアルSIM対応機種が増え、さらに格安SIMなどに便利なものが増えたため、一般の方でも活用したい運用方法となっています。

SIMごとに通話と通信の役割分担や切り替えができる
2つのSIMカードを用意してデュアルSIM環境を整えれば、SIMごとに通信や通話の役割分担を行えます。
例えばかけ放題のオプション料金が安いSIM・Aと、通信料金が安いSIM・Bを組み合わせれば、通信料金も通話料金もどちらもお得にできますよ。
仕事の連絡に使っているSIM・Aとプライベートで友達との連絡に使うSIM・Bを組み合わせて、1台でどちらの電話番号にかかってくる電話にも対処…といったことも可能です。

海外で現地のプリペイドSIMを活用するのにも便利|日本で使っている番号への電話やSMSもしっかり受けられる!
海外旅行時は現地での通信手段が必要ですが、デュアルSIM対応スマホなら現地で安価な「プリペイドSIM」を買ってスマホに入れて便利に通信できます。
ただプリペイドSIMを使うだけなら普通のSIM1枚しか使えないスマホでもOKですが、デュアルSIM対応なら日本で使っているSIMは入れたままでOKです。
デュアルSIMなら日本で使っていたSIMを無くす心配がありませんし、日本の電話番号にかかってきた電話をしっかり受けることもできて安心ですよ。
またSMS認証やSMSのメッセージ送信も、問題なく日本で使っていたSIMで行なえます。
2枚のSIMの同時運用をするには、対応する機種が必須!
デュアルSIMを利用するにあたって気をつけなければいけないのは、対応する機種でなければSIMカードを2枚入れられないことです。
せっかくSIMを2枚契約しても、端末がSIM1枚のみの対応なら使い分けにあたっていちいちSIMカードを入れ替えなければいけません。


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iPhoneはeSIMによるデュアルSIMに対応している!
iPhoneシリーズは、たくさんの機種がデュアルSIMに対応しています。
日本国内で販売されているiPhoneは、2枚目のSIMを「eSIM」で契約することでデュアルSIM環境を整えられますよ。


eSIMとは通常のSIMカードが発行されず、SIMのデータだけをスマホに入れて通信・通話を可能にするしくみのことです。
eSIMはすべてのキャリア・格安SIMが対応しているわけではないので、iPhoneで使う2枚目のSIMを契約する際は必ずeSIM対応の会社から選びましょう。
2018年発売のXS・XR世代以降がeSIMを使ったSIM2枚運用に対応!
iPhoneにおけるデュアルSIM対応モデルは、2018年発売のiPhone XSシリーズやiPhone XR以降となっています。
iPhone Xや8シリーズ以前のモデルでは、デュアルSIM運用ができません。
5年前の機種からデュアルSIM対応ということで、手持ちのiPhoneも使える!という方も少なくないでしょう。
しかしもしも非対応な古い機種を使っていた場合は、機種変更が必要となります。

デュアルSIMをiPhoneで使う手順・SIMの切り替え設定方法は?
iPhoneでデュアルSIMを使うにあたっての手順や設定方法などについて、解説します。
デュアルSIMの契約・設定手順
iPhoneでデュアルSIMを使う場合は、以下の手順を順番に進めましょう。
- 1枚目のSIMを通常のSIMカードで契約し、通信設定をする(13シリーズは1枚目もeSIMでもOK)
- 2枚目のSIMを「eSIM」で契約する
- 契約先の手順に従って、eSIMをiPhoneにダウンロードする
- eSIMの導入完了!
iPhoneは基本的に通常の「nanoSIM」1枚+eSIM1枚でのデュアルSIM運用に対応していて、例外としてiPhone 13シリーズは2枚ともeSIMで契約してもOKとなっています。
eSIMならSIMの発送がなく、契約を終えればすぐに使い始められるので、お急ぎの方でiPhone 13シリーズを使っている場合は両方eSIMで契約するのも良いですね。

楽天モバイルを例に、eSIMをiPhoneにダウンロードする手順を見ていきましょう。
- my 楽天モバイルをiPhoneにインストールし、起動してログインする
- 「申込み履歴」をタップし、契約した回線の「申込み番号」をタップする
- 「開通手続きをする」を押し、モバイル通信プランのインストール画面が出たら「続ける」をタップする
- 画面の指示に従って設定を終えれば、eSIMがダウンロードされる!
契約先によって使用するアプリなどが異なる場合もあるので、詳しくは契約先の公式サイトなどもしっかりご確認ください。
使うSIMを切り替える方法は?
iPhoneで通信や通話に使うSIMを切り替えるには、設定アプリからの操作が必要です。
設定アプリの「モバイルデータ通信」を開き、「モバイルデータ通信」タブからメインで使う通信用のSIMを選ぶことができますよ。
「デフォルトの音声回線」で、電話アプリから電話をかける祭にデフォルトで選択されるSIM(電話番号)も選べます。

デュアルSIMとしてiPhoneで使うのにおすすめの格安SIM・プランは?
デュアルSIMでの利用におすすめな、格安SIMや格安プランを紹介します。
いずれも通信料金や通話料金が安価なので、好きな組み合わせで契約してみてくださいね。
なおiPhoneは基本的に2枚目のSIMがeSIMでなければいけないということで、今回紹介するのはすべてeSIM対応の選択肢です。
楽天モバイルは3GB1,078円、通話も無料でかけ放題
楽天モバイルは楽天が展開している携帯キャリアのサービスで、なんと3GBまでは1,078円という格安価格で使えてしまいますし、最大でも使い放題で月額3,278円の低価格となっています。

楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要
月額料金
1,078円
2,178円
3,278円
データ容量
3GBまで
3~20GBまで
20GB以上
通話料
国内通話無料(Rakuten Link使用時)
22円/30秒(標準アプリ使用時)
5G対応
◯
2023年6月からは楽天回線エリア・パートナー回線エリア問わず高速通信が使い放題です。
さらに楽天モバイルは専用アプリの「Rakuten Link」から電話をかけることで、通話も無料のかけ放題にできますよ。
通信料金・通話料金ともに割安なので、メイン回線にも通話用・大容量通信用などのサブ回線にもおすすめなのが楽天モバイルです!

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povo2.0は基本料0円、使い放題トッピングやギガ活も魅力

povo2.0はauがWeb申込み専用で展開している格安プランで、基本料金0円に必要なトッピングをすることで高速通信を行えます。
povo トッピング概要
月額基本料
390円
990円
2,700円
6,490円
12,980円
330円
データ量
1GB
3GB
20GB
60GB
150GB
使い放題
有効期限
7日間
30日間
90日間
180日間
24時間
低速時速度
128Kbps
通話料
22円/30秒
データ繰り越し
×
5G対応
◯
※上記は基本のトッピングのみです。この他に期間限定で提供されているものもございます
有料のトッピングは少なくとも半年に1回は行う必要があることにご注意ください。
povo2.0は使い放題トッピングを不定期に利用するといった運用も良いですし、3GB以上をトッピングしてメイン回線として使うのにもおすすめですよ。

povo2.0では「ギガ活」というサービスが展開されていて、対象店舗でau PAY決済をすることでパケットをもらえるなどの特典があることも見逃せません。

例えばローソンやサンドラッグなどで500円以上のau PAY決済をすれば、3日間使える300MBがもらえますよ。
私はよくサンドラッグでau PAYを利用して、300MBのパケットをもらっています。
新規契約/他社からの乗り換えはこちら
povo1.0・auからの変更はこちら
IIJmioはeSIM対応!とにかく安くデュアルSIMを使いたいならオススメ
ドコモ・au回線の格安SIMであるIIJmioは音声SIM・音声eSIM、データeSIMの3種類の取り扱いがあります。
※この表は、右にスクロールできます
IIJmio 「ギガプラン」概要
月額基本料
850円
990円
1,500円
1,800円
2,000円
データ量
2GB
5GB
10GB
15GB
20GB
低速時速度
300Kbps
通話料
11円/30秒
データ繰り越し
◯
5G対応
◯
音声SIM・音声eSIMも十分安いですが、データ通信専用のeSIMは2GB440円などさらに低価格なので、楽天モバイルなどの無料で音声通話可能なSIMを持てる他社と組み合わせて使うのも良いですね。

1/17まで!初期費用割引中!
UQモバイルは高品質なau回線、トクトク/コミコミプランなら1Mbpsを便利に使える!
UQモバイルはau回線の格安SIMで、KDDIが自ら手がけているため回線が高品質です。
通信・通話料金が安価な格安SIMや楽天モバイルと組み合わせて使う1枚目のメイン回線として、おすすめしたい選択肢ですね。
UQモバイル 料金プラン概要
ミニミニプラン
トクトクプラン
コミコミプラン
月額基本料
2,365円
2,277円・3,465円
3,278円
月額基本料
(最大割引時)1,078円
990円・2,178円
割引無し
データ量
4GB
1GB・15GB
20GB
低速時速度
最大300Kbps
最大1Mbps
通話料
22円/30秒
無料通話
付帯なし
10分以内通話無料
データ繰り越し
◯
5G対応
◯
私もメイン回線はUQ、通話用としてサブで楽天モバイルなどの運用をよく行っています。
UQモバイルはトクトク/コミコミプランであれば速度制限時に最大1Mbpsで通信可能・動画やSNSなどをそこそこ快適に楽しめることも見逃せません。
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デュアルSIM運用におすすめのiPhoneベスト3
デュアルSIMで使えて現在購入可能な、おすすめのiPhoneを3種類紹介します。
予算や画面サイズなどを踏まえて、自分に合った1台を選んでみてくださいね。
iPhone SE(第3世代)はコンパクトさや低価格が魅力!
iPhone SEの第3世代は、2022年3月に発売されたばかりの最新iPhoneです。
UQモバイルで4万円台から買えるなど、非常に低価格ながらiPhone 13シリーズと同じCPUを搭載している高性能が魅力です。
iPhone SE(第3世代)の主なスペック・価格 | |
価格(64GB、UQモバイル・他社からの乗り換え+増量オプションII契約時) | 48,935円(定価65,335円) |
CPU | A15 Bionic |
ストレージ容量 | 64GB、128GB、256GB |
画面 | 4.7インチ、1,334×750 |
重さ | 144g |
カメラ | アウトカメラ1,200万画素/インカメラ700万画素 |
バッテリー持ち(ビデオ再生時) | 最大15時間 |
画面サイズ4.7インチのコンパクトなモデルなので、片手で気軽にiPhoneを持って使いたい人にもイチオシですよ。
弱点としてはデザインが2017年のiPhone 8からほとんど変わっておらずちょっと古いことやカメラ性能が単眼レンズでちょっと物足りないことが挙げられるので、この後紹介するiPhone 13やiPhone 12 miniも合わせて検討してみてください。
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iPhone 15は最新モデル!デュアルレンズ対応・大画面
iPhone 14は2022年秋に発売された一般向けモデルで、楽天モバイルやApple Store、大手キャリアなどで購入できます。
iPhone 15の主なスペック・価格 | |
価格(128GB、楽天モバイルの販売価格) | 140,800円→2年後返却で実質70,392円+最大19,000ポイント還元 |
CPU | A16 Bionic |
ストレージ容量 | 128GB、256GB、512GB |
画面 | 6.1インチ、2,556×1,179 |
重さ | 171g |
カメラ | アウトカメラ4,800万画素+超広角1,200万画素/インカメラ1,200万画素 |
バッテリー持ち(ビデオ再生時) | 最大20時間 |
iPhone 15は6.1インチの大画面を搭載していて、カメラも4,800万画素の高画素数によるキレイな2倍ズームができたり、超広角レンズにより広い空間を撮影できたりなどのメリットがありますよ。

これから何年も使っていくiPhone、動画やゲームなども見やすい大画面で便利に活用したい場合はiPhone 14を検討してみましょう。
iPhone 13 miniは5.4インチ画面の小型モデル!
iPhone 13 miniは2021年秋発売の小型iPhoneで、楽天モバイルなどで購入できます。
iPhone 13 miniの主なスペック・価格 | |
価格(64GB、楽天モバイル) | 93,900円→2年後返却で実質46,944円+最大10,000ポイント還元 |
CPU | A15 Bionic |
ストレージ容量 | 128GB、256GB、512GB |
画面 | 5.4インチ、2,340×1,080 |
重さ | 133g |
カメラ | アウトカメラ1,200万画素+超広角1,200万画素/インカメラ1,200万画素 |
バッテリー持ち(ビデオ再生時) | 最大17時間 |
小型ながら超広角レンズ搭載、大画面な仕様となっているので、コンパクトさだけでなく最先端感も求める方におすすめしたい1台ですね。
iPhone 14シリーズからはminiモデルがなくなってしまったので、小型のiPhoneを使いたい場合は今でも13 miniがベストな選択肢です。
iPhoneでデュアルSIMを使う際の注意点
最後に、iPhoneをデュアルSIMで運用する際の注意点をまとめました。

2枚以上eSIMを使える機種は13/14/15シリーズのみ
iPhoneは基本的に「nanoSIM+eSIM」での組み合わせとなっていて、iPhone 13・iPhone14・iPhone 15シリーズのみがeSIMのみを2枚組み合わせて使える仕様です。
上記シリーズ以外を使う方は、必ずどちらかのSIMを通常のnanoSIMで契約しましょう。
今どちらのSIMを使っているかは定期的に確認!
通信や通話に使うSIMカードが間違っていると、通信料金や通話料金が割高になってしまう可能性があります。

今どちらのSIMを使って通信や通話をしているか、定期的にチェックするようにしましょう。
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まとめ
今回は、iPhoneのデュアルSIM運用について解説しました。
ポイント
- iPhoneは、2018年のXR・XSシリーズ以降ならデュアルSIMで使える
- iPhoneは基本的にnanoSIM+eSIMの組み合わせでデュアルSIM運用が可能、eSIM2枚はiPhone13/14シリーズのみ
- 楽天モバイルは1,078円、povo2.0は0円から使えるのでデュアルSIM運用の組み合わせに最適
- IIJmioは安価に利用可能、中でもデータeSIMかなり低価格
- UQモバイルは高品質なキャリア回線や、節約モード等の1Mbpsが魅力
対応するiPhoneとSIMカードを用意して、デュアルSIMを活用してみてくださいね。