トーンモバイルは子どもやシニア層向けにサービスを展開しており、見守り機能や遠隔操作機能など子ども・シニアが安全にスマホを使うための機能が充実しています。
さらに月額基本料金1,100円(※)でインターネット使い放題(動画は1GBまで)と非常に安く、子どもやシニア以外のスマホ料金を安くしたい方にも人気があります。
この度、そんな「やさしいスマホ」のサービスを提供しているトーンモバイルのマーケティング責任者である工藤氏と堀田氏に取材させていただきました。
【工藤氏】 トーンモバイルのマーケティング責任者。 2019年にフリービット株式会社に入社し、以降マーケティングを担当。
【堀田氏】 2009年以降、インターネットの広告代理店にて多くの顧客対応に従事。 2022年5月よりトーンモバイルのマーケティング部門に所属。
目次
トーンモバイルを立ち上げた背景
──トーンモバイルを立ち上げたのはなぜですか?
工藤氏・堀田氏
2013年にトーンモバイル前身の「freebit mobile」を立ち上げた際、「インターネットをひろげ、社会に貢献する」というフリービットの企業理念を実現するにはスマートフォンを広げていくことが大事だと考えたからです。
当時、過半数の人が携帯電話の通信料は高いという不満を抱えている議論が社内であがりましたが、世界的に見ても日本の通信・スマホの料金は高い状況でした。
だからこそ、この状況を何とか変えたいという思いから事業参入に至りました。
TONE Laboが誕生した背景
──では次に、TONE Laboが誕生した背景をお聞かせください。
工藤氏
TONE Laboは、5G時代のスマホ生活を先取りできる実証実験プロジェクトです。
フリービットグループがいくつか立ち上げている新規事業をブラッシュアップするプラットフォームとして機能しています。
ココがポイント
TONE Laboとは?
5G時代のスマホ生活を先取りできる実証実験プロジェクトで、オンライン健康相談サービスやブロックチェーン技術を用いたポイントシステム、アンチフィルターバブルのサービスの提供を予定しています。
TONE Labo(無料)へのご参加で、TONE e22が21,780円で購入できます。※TONE Laboに参加されない場合は32,780円。
他社と比べて差別化をはかったポイント
──他社と差別化をはかった点はどこですか?
堀田氏
垂直統合によるコストダウンもそうですが、まずは「子ども・シニア・家族」をターゲットに絞りそれぞれの社会問題を解消する機能拡充を、料金を変えずに行った点は大きな差別化のポイントだと思います。
例としては、販売当初からシニア層の声を踏まえてホーム画面を大きいボタンに切替ができるように開発しました。また、子どものスマホ利用時間が問題になった際には、利用時間を制限できる機能もリリースしています。
その後も、シニア向けに危険と思われる電話番号からの着信時に注意を促してくれる機能や、ティーン層の自画撮り被害抑止の為にAIが不適切な写真を検知し規制する機能など、スマホを取り巻く環境で起こり得る社会問題を解消するための機能の提供を続けています。
昨年も「TONE Care」という、健康相談やスマホ利用時間の相談を専門家に行える機能をリリースしました。今後も自社で垂直統合・サービス運用しているからこそのスピード感を持って、社会問題に切り込んだサービス提供を行えることは差別化、強みになると考えています。
シニア割やオリジナルのAndroid端末などシニア向けに注力している背景
──シニア割やシニアにも使いやすいAndroid端末の提供など、シニア向けのサービスに注力している背景をお聞かせください。
工藤氏
実はリリース当初から、シニアの方にも安心してご利用いただけるためのサービス開発を行っていました。
3人に1人が60歳以上という高齢化社会の現状を鑑みて、「見込みユーザーになり得る利用者の母数が多い」という背景は勿論あります。一方で3G回線の終了に伴い、従来のガラケーからスマートフォンへの変更を求められる中、切替に抵抗を持たれる方も多くいらっしゃいます。
安心してご利用いただくために、料金面も操作面でもサポート面でも「やさしいスマホ」を提供することで、社会問題の解消を企業としてサポートしていきたい考えです。
ココがポイント
シニア割とは?
Androidプラン限定で最大1年間月額基本料金が0円になる割引サービスです。
60歳以上(契約中に60歳を迎える方も)が対象であり、月間のデータ通信量が300MB未満の場合は基本料金が0円になります。
※月間の通信量が300MB以上になると月額基本料金1,100円(※)がかかります
子どもの見守り機能など子ども向けサービスが多い理由
──他社と比べて差別化をはかったポイントはありますか?
──シニア層向けのサービスにも注力していますが、見守り機能など子ども向けのサービスも多いですよね。
工藤氏
もともと子どもに特化した開発だけを行ったわけではないのですが、様々な社会問題や声に向き合った結果だと思います。
例えば、以前他社さんとの共同開発を行った際に「深夜に及ぶスマホ利用などスマホ依存への不安がある一方、子どもの安心・安全のためにスマホは持たせたい」という声が多いことが明らかになりました。
子どものスマホ使いすぎ問題が社会問題としても取り上げられていた時期だったので、ファーストスマホとしても安心して選択いただける機能を拡充しました。
同じ見守り機能でもシニア層のご両親の見守りにご利用いただき喜ばれていたりもしていますし、家族みんなが安心してご利用いただける「やさしいスマホ」を目指しています。
トーンモバイルの年代別の割合
──トーンモバイルの年代別の割合について教えてください。
堀田氏
ティーンとシニアが70%ほど占めており、20代から50代は30%ほどですね。
──以前別メディアでフリービット株式会社の石田宏樹社長が、「当初見込んでいたティーン層の獲得は狙い通りだったが、意外にも30~50代の現役世代にも指名買いでよく売れた」と仰っていました。石田社長は動画以外のデータ通信が使い放題である点が響いた、と分析されていましたが、動画以外だとどのような用途で使うユーザーが多いのでしょうか?また、どの用途で使うユーザーに響いたと考えられますか?
トーンモバイルは、「トーンモバイル for docomo」として全国のドコモショップでも販売いただいてます。
これまでトーンモバイルの存在を知らなかった方々が、ドコモショップを通じてトーンモバイルを知っていただいたことや、ドコモショップで気軽に契約できる点、iPhoneでもお手軽にご利用いただける点が好評だったのではないかと考えています。
どのようなユーザー層に人気なのか・これから獲得していきたいユーザー層は?
──トーンモバイルは現在どのようなユーザー層に人気だと考えられますか?また、これから獲得していきたいユーザー層はありますか?
工藤氏
トーンモバイルの特徴的な機能であるTONEファミリーを用いたお子様の見守りを目的に、小中学生のお子様を持つ親御さまから大変ご好評をいただいてます。
また「ドコモのエコノミーMVNO」と連携したことで、全国のドコモショップでの取り扱い開始による店頭販路の拡大や、シニア向けに「シニア割」の導入もあり60歳以上の方のご契約も増加傾向にあります。
20~30代の方がご自身用にご契約されるケースはiPhone用SIMを中心に増えてきていますが、キッズ・ティーン・シニア層に比べると割合が低い状況です。
トーンモバイルは初めてスマホを持たれる方にも、安心してご利用いただけるような機能の提供や価格設定をしています。引き続きキッズ・ティーン層に加えてスマホに抵抗を持ちつつも3G回線の終了でガラケーからの乗り換えが必要なシニア層、またそのご家族にも幅広くご利用いただきたい考えです。
実際にトーンモバイルを使ってみたお客様の声
──実際にトーンモバイルを使ってみたお客様の声はいかがですか?
堀田氏
一部有料機能にはなりますが、位置情報や利用状況の確認など見守り機能が小さな子供に安心というお声をいただいており、端末やアプリの利用時間の制限や解除の設定を(保護者が)簡単にできる点などを好評いただいています。
また、弊社で提供しているAndroid端末のカメラで写真がキレイに撮れるというお声もいただいてます。
ユーザーの声はどのように集めているのか
──ユーザーの声はどのように集めているのですか?
堀田氏
実際にトーンモバイルをご利用中のお客様にアンケートに答えていただいています。
トーンモバイルのイチオシポイント・宣伝したいこと
──トーンモバイルのイチオシポイントは何でしょうか?宣伝したいことはありますか?
工藤氏
基本的に他社ではデータ通信量ごとにプラン料金を設定していますが、どの会社も価格競争が激しくなっています。一方でトーンモバイルの料金体系は他のキャリア・格安SIMとは異なっており、それが強みだと考えています。
しかし、トーンモバイルの仕組みをお客様に理解していただくのはまだ難しく、従来の通信量ごとの定額プランを売り慣れている店舗のスタッフがトーンモバイルのプランを頑張って説明してくれています。
トーンモバイルは動画のみ1GB制限でそれ以外は使い放題であり、1GB以上動画を観たい場合は別途チケットの購入(1GB330円)が必要です。この仕組みも他社にはないものなので、お客様も理解しにくい傾向にあります。
最近トーンモバイル公式サイトのトップページをイラストに変えたので、前よりは伝わるようになったのではと思います。ぜひ公式サイトをチェックしていただけたらと思います。
動画をたくさん観る方はチケットを購入してもらい、動画をあまり観ない方は月額1,100円(※)で使えるトーンモバイルのプランはかなり合理的です。
また、シニア割で月間の通信量が300MB未満であれば月額基本料金は最大1年間0円になります。特にシニア層はご自宅のWi-fi環境でスマホを使う人が多く、多くの人がシニア割の恩恵を受けています。
トーンモバイルにおける今後の展望
──トーンモバイルにおける今後の展望についてお聞かせください。
工藤氏・堀田氏
ドコモの店舗数は約2,300と非常に多く、店舗での販売の伸びしろは大いに期待できると考えられます。店舗では、スマホにあまり詳しくない方も丁寧にフォローしていきたいと考えています。
一方で最近の方はネットリテラシーがかなり高い傾向にあるため、オンラインでの販売も充分な伸びしろが期待できます。
ただし、トーンモバイルは通信量や料金の違い以上に機能面が大きく他社と異なる為、お客様にとって単純な比較がしにくいのが現状です。
トーンモバイルには「Oneファミリー」という家族みんなで使えるチャットアプリがあります。AIが搭載されており、お子様の居場所をAIが自動的にOneファミリーに通知してくれる機能も利用できます。
また、Oneファミリーはお子様やシニア層がTONEファミリーに加入されていれば、他社ユーザーの家族も無料で利用可能です。AIがもう1人の家族のようになるので、子どもやシニアがより見守りやすくなるというメリットがありますが実のところあまり広められていません。
このようにまだ広められていないトーンモバイルのメリットを、すーちゃんモバイル比較さんにも広めていただければ幸いです。
──トーンモバイルの貴重なお話をたくさん聞くことができました。本日はありがとうございました。
※ 月額基本料金1,100円のほか、別途端末代、通話料、各サービス料等が発生します。1GBを超えた動画視聴及び、ファイル交換(P2P。容量に関わらない)にはWi-Fi接続、または有料の動画チケットをご購入ください。
また、Androidプランには、ご契約時に本プラン対応端末のご購入が必要となり課金開始日を含む月を1ヶ月目として24ヶ月目の月末までの最低利用期間満了までに解約した場合、1,000円(不課税)の違約金が発生いたします。サービスや料金等について、詳しくはトーンモバイルの公式サイトをご確認ください。