auでは、2020年の春より5Gサービスの提供が開始されています。
2023年時点でもまだまだ使える場所は限られているのが現状ですが、エリアの拡大は日々進んでいます。
この記事では、auの5Gの速度や料金プラン、エリア、対応する機種などについて詳しく解説します。
auの5Gとは?エリアや速度をチェック!
auでは、従来の4G向けプランに加えて5Gプランの提供も行われています。
5Gは「第5世代移動通信システム」の略称で、4Gと比べても非常に速い通信速度が魅力となっています。
例えばスマートフォンの場合、5Gならアプリのダウンロードや動画の読み込みなどを4Gよりも速く行うことができますよ。
5Gは通信時の遅延が少なく、素早くデータを送受信できるので、普及すれば将来的には自動運転車やスポーツ、ライブ中継など様々な場面で活用できると謳われています。
auの5G通信エリアは?
auの5Gエリアは日本全国各地に存在していますが、2023年時点ではまだまだあまり広いとは言えないのが事実です。
掲載した画像はau公式サイトからの抜粋ですが、東京都の場合中央区や千代田区、港区、新宿区、豊島区、品川区といった都心部ならsub6という高速の5Gに対応しています。
練馬区や世田谷区などはNR化という5Gのエリアで、これは4Gの電波の周波数帯を5Gに転用しているものであまり高速ではありません。
江東区や練馬区・杉並区など、sub6の5Gには非対応のエリアもまだまだたくさんあります。
ただしエリアの拡大そのものはここ数年でどんどん進んでいて、将来的には4Gのように広い範囲で5G通信を行えるようになると考えられます。
余談ですが、私の自宅近辺(仙台市)も最近まではauの5Gエリア外でしたが、2021年9月に入ってからは5Gにしっかりつながるようになりました。
auの5Gプランにおける通信速度は?
auの5Gプランでは、2023年8月時点で下り最大4.9Gbps・上り最大1.1Gbpsに対応しています。
auの5Gにおける最大速度 | |
下り | 4.9Gbps |
上り | 1.1Gbps |
対応機種やエリアによって速度の上限が違っていて、例えば下り最大1.1Gbpsに対応するのはXperia 1 Ⅳ、Xperia Ⅴで、埼玉や千葉県、東京都の一部エリアで最大速度を利用可能です。
ミリ波・sub6・NR化ってどう違うの?
5Gで注意しなければいけないのが、「NR化」と「sub6」「ミリ波」の違いです。
実はそれぞれしくみが異なっていて、速度も変わります。
NR化は2023年時点だとauの5Gエリアにおける広い範囲で提供されていますが、実は4Gの電波の周波数帯を5Gで利用しているものです。
既存の設備を使えるため素早く5Gエリアを増やせるのがNR化のメリットですが、4Gの設備を使っているため速度は4Gととくに変わらないことにご注意ください。
sub6は専用の5G設備を使っていて高速、ミリ波はより高速となっています。
しかしsub6やミリ波は専用の設備をしっかり用意しないといけないので提供に時間がかかったり、ミリ波の場合基地局から電波を飛ばせる範囲が狭かったりといったデメリットもあります。
auの5G対応料金プランは?4Gより高い?
auでは、最新の料金プランである使い放題MAXやスマホミニプランがしっかり5Gで提供されています。
4G向けプランもありますが、基本的に料金設定は変わりません。
またauがWeb受付専用で展開している、povoも2021年9月14日から5Gに対応しています。
各種料金プランの特徴について、解説します。
使い放題MAX 5Gはギガが使い放題!動画やゲームなども自由に楽しめる
auの使い放題MAX 5Gは、その名の通り月間の通信量に上限がない使い放題のプランです。
つまり、容量気にせずに動画やゲームなどにギガを使うことができるのです!
ただしテザリングやデータシェア、海外で通信をする世界データ定額では最大30GBの上限があることにご注意ください。
月額料金や対応する割引について、以下の表にまとめました。
使い放題MAX 5Gの月額料金・割引 | |
通常月額料金 | 7,238円 |
家族割プラス | 2人:-550円、3人以上:-1,100円 |
auスマートバリュー | -1,100円 |
au PAYカードお支払い割 | -110円 |
合計額 | 4,928円 |
通常月額7,238円ですが、各種割引を適用すれば4,928円まで下げることができますよ。
家族割プラスは同居する家族にauユーザーがいれば人数に応じて割引可能、auスマートバリューはauひかりなど対象の光回線を契約していれば適用されます。
なお通信量が月間3GB以下だった月は、自動的に1,650円の割引が適用されますよ。
スマホで動画や音楽、アプリのダウンロード、ゲームなどを楽しむことが多く、ギガを気にせず使いたい人には使い放題MAX 5Gがおすすめです。
スマホミニプラン5Gも5G対応!最大4GB・使った分だけ支払う
スマホミニプラン5Gは、毎月使った通信量に応じた月額料金を支払う仕組みのプランです。
通信量は上限が7GBとなっていて、2年契約など様々な条件を満たすと割引を受けられます。
1GBまで | 1~2GB | 2~3GB | 3~4GB | |
通常月額料金 | 3,465円 | 4,565円 | 5,665円 | 6,215円 |
auスマートバリュー | -550円 | -550円 | -550円 | -550円 |
家族割プラス | -550円(2人で加入時は-220円) | -550円(2人で加入時は-220円) | -550円(2人で加入時は-220円) | -550円(2人で加入時は-220円) |
au PAY カードお支払い割 | -187円 | -187円 | -187円 | -187円 |
支払い合計額 | 2,178円 | 3,278円 | 4,378円 | 4,928円 |
各種割引を駆使すれば、1GB月額2,178円から使うことができますよ。
スマホプラン5Gは上限が最大でも4GBと少なめなので、普段あまりスマホでギガを使わない人におすすめです。
普段あまりスマホを使わないとしても、暇つぶしや調べ物などをしたいタイミングでその場所が5Gエリアなら、高速の恩恵はしっかり受けられますよ。
auの料金プランについては下記記事でもっと詳しく解説してるので是非ご確認ください。
povo2.0も5G対応!月額0円~の最新プランでも5Gを使える
povo2.0はauが展開している、Web申し込み・サポート専用の料金プランです。
申し込み手続きやトラブル時の対応がWebのみになりますが、基本料0円という低価格で4G・5G対応の契約ができます。
基本料金0円・128kbpsの回線に、必要に応じてパケットを「データトッピング」で追加する仕組みのpovo2.0。
povo2.0のデータトッピング料金 | |
1GB(7日間) | 390円 |
3GB(30日間) | 990円 |
20GB(30日間) | 2,700円 |
60GB(90日間) | 6,490円 |
150GB(180日間) | 12,980円 |
データ使い放題(24時間) | 330円 |
1GBから最大150GBまでを追加可能、さらに24時間使い放題という特殊なトッピングもありますよ。
ギガをあまり使わないライトユーザーから、動画やゲームなどをギガの容量気にせずに楽しみたい方まで、幅広いニーズに対応しています。
3GB月額(30日間)990円など低価格な料金で利用可能なので、安く5G通信を活用したい方はpovo2.0も検討してみてください。
150GBなら30日あたり平均25GBを月額約2,163円で使用可能など、大容量をお得に使いたい人にもpovo2.0はおすすめです。
こちらもチェック!
5Gを利用するには対応機種が必要!
auで5G通信をするには、5Gに対応する端末を購入しなければいけません。
2020年以降に発売されたたくさんのauスマートフォンが、5Gに対応していますよ。
例えば2022年は以下の15機種が5Gの対応機種として発売されました。
- Galaxy Z Fold4
- Galaxy Z Flip4
- Galaxy A23 5G
- Galaxy S22
- Galaxy A53 5G
- Xperia 5 IV
- Xperia 1 IV
- Xperia 10 IV
- Xperia Ace III
- Google Pixel 7 Pro
- Google Pixel 7
- Google Pixel 6a
- AQUOS sense7
- AQUOS wish
- BASIO active
2万円台で買える低価格端末から20万円超えの高級端末まで、幅広いラインナップの5Gスマホがありますよ。
最後に主なおすすめの機種の価格や特徴をまとめるので、機種選びの参考にしてくださいね。
iPhone 14シリーズは5G対応!
2022年秋に発売されたiPhone 14シリーズは、5G通信に対応しています。
11シリーズまでは非対応なので、ご注意ください。
iPhone 14シリーズは13シリーズから順当にスペックを向上させた新シリーズで、新たにPlusというモデルが追加されました。
iPhone 14の価格・主なスペック | |
価格(128GB) | 140,640円 |
CPU | A15 |
ストレージ容量 | 128GB、256GB、512GB |
画面 | 6.1インチ、2,532 x 1,170 |
重さ | 172 g |
カメラ | デュアルカメラシステム・12MPメイン 超広角/オートフォーカスを搭載したTrueDepthフロントカメラ |
iPhone 14は重さが172gしかなく、片手でも持ちやすい軽さでありつつ6.1インチの大画面を備えています。
5G通信でスムーズに動画などを読み込み、大画面で楽しめますよ。
新しい14シリーズを購入して5Gを利用することで、よりスマホの利用環境が快適になることが期待できますよ!
最新のiPhone13を含む情報はこちら!
Galaxy A23 5GやAQUOS wish2など、2万円~3万円台で買える5Gスマホもある!
5Gスマホの中でも価格が安く、できるだけ予算を抑えて5G環境を整えたい人におすすめなのはGalaxy A23 5GやAQUOS wish2です。
どちらもスペックはほぼ同じでそこそこの性能、動画や軽いゲーム、音楽、SNS、ネットサーフィンなどの一般的な用途は問題なくこなせます。
Galaxy A23 5GとAQUOS wish2の価格・主なスペック | ||
Galaxy A23 5G | AQUOS wish2 | |
価格 | 36,960円 | 26,180円 |
OS | Android 12 | Android 11 |
CPU | MediaTek Dimensity 700 | Snapdragon 480 |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB | 64GB |
画面 | 5.8インチ、1,560×720(HD+) | 5.7インチ、1,520×720(HD+) |
カメラ | アウトカメラ:4,800万画素+800万画素+200万画素+500万画素/インカメラ:1,300万画素 | アウトカメラ:1,300万画素/インカメラ:800万画素 |
重さ | 168g | 162g |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,730mAh |
Galaxy A23 5GとAQUOS wish2はそれぞれおサイフケータイや防水に対応している機種なので、Suicaなどの支払いサービスの利用や水場での利用を重視する方にもおすすめの機種ですよ。
その他最新の端末情報はこちら!
まとめ
今回は、auの5Gについて解説しました。
ポイント
- auの5Gプランは主に使い放題の使い放題MAX 5Gと最大4GBのスマホミニプラン5Gで展開中
- povo2.0も5Gに対応済み、30日間3GB990円などの低価格で5G環境を整えられる!
- 5Gエリアは徐々に広がっている段階、まだエリア外の場所もある
- NR化は4Gの基地局を使用していて、専用の基地局を立てているsub6やミリ波の対応エリアはNR化よりも速度面で有利
- 5G通信をするには、iPhone 14シリーズやGalaxy A23 5Gなどの5G対応端末が必要
auの5Gエリアはまだ日本全国完全対応ではないものの、日々広がってきています。
5Gでも料金設定はとくに4Gと変わらないので、最新の5G端末とプランを申し込んで、auで5Gを活用できる環境を整えてみてはどうでしょうか。