2018年8月29日、ソフトバンクが新プラン「ウルトラギガモンスター+」を発表しました。
そして2020年2月、後継プランとして同じような内容の「メリハリプラン」を登場させています。
これらのプランの売りは対象の動画やSNSがデータ通信量を消費しなくなる「動画SNS放題」が使えることです。
これまで大手携帯会社ではこのようなカウントフリーサービスがなかったので、非常に話題になりましたよね。
加えて50GBという大容量のデータ通信も使えるため、一見するとお得ですよね?
しかし!
現実は、そんなに甘くないんです(笑)
ソフトバンクの動画SNS放題はその分だけ月額料金が高く、むしろ多くの人は契約すると損をしてしまいます。
ということで、今回は
- ソフトバンクの動画SNS放題の概要
- カウントフリーがお得に使える格安SIM
- 格安SIMと大手キャリア、最新iPhoneはどっちがお得か
について詳しく解説します。
一見お得なソフトバンクのプランに惑わされないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2021年3月17日からメリハリプランの後継プランでメリハリ無制限プランが追加されました。
目次
結論:ソフトバンクの動画SNSは無駄が多くて、そこまでお得じゃない
まずは、この記事の結論からご紹介します。
あくまで個人的な意見ですが、ソフトバンクの動画SNS放題はたいしてお得ではありません。
というのも、人気の動画視聴サービスやSNSがデータフリーになるのにも関わらず、毎月50GBも必要な人ってこの世にほどんどいないです(笑)
詳細は後述していますが、動画SNS放題はYouTubeやTverなど人気動画視聴サービスとLINE、Instagramをはじめとする人気SNSサービス対象です。それらのサービスで一切データを消費しないのであれば、50GBものデータをどうやって消費するのでしょう…(笑)?
それに、動画SNS放題は毎月7,000円以上します。データフリーだけを重視するなら格安SIMで毎月2,000〜4,000円ほどで実現可能です。
そもそもデータフリーがあれば50GBものデータは使わないわけですから、データフリー付きの格安SIMで毎月数ギガの契約の方が圧倒的にお得になるんですね(詳細は後述しています)。
というわけで、結論としてはソフトバンクの動画SNS放題はそこまでお得じゃないんです。
さて、ここからは結論を踏まえた上で、動画SNS放題の詳細、データフリー付きおすすめ格安SIMをご紹介します。
ソフトバンクから動画SNS放題が登場!概要まとめ
まずはソフトバンクの動画SNS放題の概要について解説します。
動画SNS放題は、ソフトバンクの新料金プラン「メリハリ無制限プラン」や旧プラン「メリハリプラン」「ウルトラギガモンスター+」のサービスの1つです。
「メリハリ無制限プラン」は月額7,238円、旧プランは月額7,480円で50GBのデータ通信が利用できるプランです。さらに、対象サービスはデータ通信量を消費しない「動画SNS放題」が使えます。
動画SNS放題の対象サービスは以下の通りです。
対象サービス
- YouTube
- AbemaTV
- TVer
- hulu
- LINE
- TikTok
- スタディサプリ
- スタディサプリEnglish
- kurashiru
比較的人気の高い動画サービスとSNSを一通り網羅しています。
とくにhuluがカウントフリー対象になるのは初めてなので、huluをよく利用する人にはお得ですね。さらに50GBのデータ通信量が使えるので、カウントフリー対象以外のサービスも思う存分使えるでしょう。
基本データが50GBなこと、動画視聴サービスもカウントフリーになることの2点を考慮すると、ウルトラギガモンスター+はかなりヘビーユーザー向けのプランと言えます。
メリハリプランでは「通信量が動画SNS放題対象サービスも含め2GB以下なら自動で1,500円オフ」の機能もあります。
しかしながら、1,500円オフになったところで5,980円。そもそも2GB使わないような月がある可能性がある時点で、メリハリプランを使うこと自体が間違いと考えられます。
動画SNS放題(カウントフリー)は格安SIMでよりリーズナブルに実現可能!
ソフトバンクの動画SNS放題は動画やSNSがカウントフリーになるサービスでした。
でも実は、カウントフリーは格安SIMでも利用できるんです。
むしろ、カウントフリー対象のサービスをメインに使うなら格安SIMのほうが動画SNS放題よりお得です。
カウントフリーがある格安SIMはいくつかありますが、そのうちおすすめなのは
- LINEモバイルおすすめ!
- BIGLOBEモバイル
- [LinksMate]
の3つです。
①LINEモバイルならLINEやSNS使い放題!リーズナブルで一番おすすめ!
LINEやSNSをメインで使うなら「LINEモバイル」がおすすめです。
メッセージアプリ「LINE」の格安SIMということもあり、LINEやSNSがお得に使えます。
LINEモバイルのカウントフリー対象は以下のように選んだオプションによって異なります。
基本プラン | ||
データ量 | 音声通話SIM | データSIM |
500MB | 1,100円 | 600円 |
3GB | 1,480円 | 980円 |
6GB | 2,200円 | 1,700円 |
12GB | 3,200円 | 2,700円 |
データフリーオプション | ||
LINEデータフリー(LINE) | 0円 | |
SNSデータフリー | 280円 | |
SNS音楽データフリー | 480円 | |
その他のオプション | ||
通話料:30秒/20円、10分電話かけ放題:880円、端末保証:450円、 持込端末保証:500円、LINE MUSICオプション:750円(2ヶ月間は無料)、WiFiオプション:200円、 ウイルスバスターオプション:420円、フィルタリングオプション:無料 |
全プランでLINEが対象になっているほか、月額280円のSNSデータフリー以上のオプションでは人気のSNSが使い放題です。
例えば、LINEはソフトバンクの動画SNS放題でも、LINEモバイルでもカウントフリーの対象になっています。
しかし、動画SNS放題で使い放題なのはLINEの「トーク」だけで、音声通話やビデオ通話はデータ通信量を消費します。
それに対して、LINEモバイルは音声通話もビデオ通話もちゃんと使い放題です。
月額料金も、ウルトラギガモンスター+が7,480円なのに対してLINEモバイルは1,100円から使えます。
もちろん、LINEモバイルでは利用できるデータ通信量は少ないですが、LINEやSNSしか使わないなら断然LINEモバイルのほうがお得ですね。
LINEモバイルは2021年3月31日をもって新規受付が終了しました。
②BIGLOBEモバイルならYouTubeも見放題!
一方、動画をたくさん見るという人は「BIGLOBEモバイル」がおすすめです。
BIGLOBEモバイルには動画や音楽が使い放題になる「エンタメフリー・オプション」が用意されています。
エンタメフリー・オプションの対象サービスは以下の通りです。
エンタメフリー対象
人気の高いサービスは、ほとんど網羅していますね。
動画SNS放題にはない音楽サービスも対象になっているので、動画だけでなく音楽も楽しみたい人にも向いています。
エンタメフリー・オプションはデータSIMなら月額980円、音声通話SIMなら月額480円で利用可能です。
有料オプションにはなりますが、3GBの音声通話SIM+エンタメフリー・オプションなら月額2,080円で動画と音楽が使い放題になります。
対象の動画や音楽サービスがメインの人は、ソフトバンクの動画SNS放題よりもBIGLOBEモバイルがおすすめです。
③LinksMateならゲームがやり放題
LinksMateのカウントフリーオプションは550円で対象のゲーム、コンテンツSNSが使い放題。
ゲームは100タイトル以上、コンテンツはAmeba、U-nextなど23コンテンツ、SNSはInstagram、Twitter、facebookがカントフリーなので、ゲームをする人やコンテンツ、SNSを利用する人はLinksMateがおすすめ。
カウントフリー対象のゲーム、コンテンツ、SNSの確認はこちらから
月額料金は100MBから1TBまであります。音声SIM3GBでカウントフリーのオプションをつけると1452円で使えます。
また、LinksMateと対象のゲームを連携すると素敵な特典をGETできるため、対象のゲームを遊んでいる人はリンクスメイトがおすすめです。
結論:カウントフリーがあれば毎月50GBも必要ない人がほどんと!格安SIMの方がお得!
ソフトバンクの動画SNS放題と格安SIMのカウントフリーを比較してみました。
結論から言うと、カウントフリーの利用が前提なら格安SIMのほうが圧倒的にお得です。
ウルトラギガモンスター+やメリハリプランは50GBものデータ通信量を使えます。しかし、そもそも毎月50GBも使うような人は非常にまれです。
そのうえ、よく使うサービスがカウントフリー対象なら、ほとんどの人はまず50GBも要らないと思いませんか?
したがって、多くの人にとってはソフトバンクの動画SNS放題より格安SIMのほうがお得になるのです。
LINEモバイルは2021年3月31日をもって新規受付が終了しました。
ちなみに…格安SIMでは最新のiPhoneも利用可能!そっちの方がお得
格安SIMでは最新のiPhoneも利用できます。
セット購入はできませんが、アップルストアでSIMフリー版を買うことで格安SIMでも問題なく利用可能です。
例えば最新機種のiPhone 11の場合、もっとも安い構成で74,800円です。
もしもキャリアで買うと高額な通信量+iPhone購入費用がかかりかなり高額化してしまいますが、月額料金が安い格安SIMなら圧倒的にお得になるんです。
例として、iPhone 11(64GB)をソフトバンクで購入する場合と、SIMフリー版を購入してLINEモバイルで使う場合とで料金を比較してみました。
料金プランは条件を揃えるため、
- ソフトバンク:ミニフィットプラン(~3GB)
- LINEモバイル:3GBの音声通話SIM
をそれぞれ契約するとします。
なおミニフィットプランの~3GBは50GB+SNS動画放題のメリハリプランと金額が同額です。
iPhone 11+ミニフィットプラン(~3GB) | ||
ソフトバンク | LINEモバイル | |
iPhone 11(64GB)購入代金 | 3,381円×24回 | 3,116円×24回 |
通信料金3GB | 7,480円(半年間6,480円) | 1,480円 |
合計 | 10,861円(半年間9,861円) | 4,596円 |
LINEモバイルなら料金が半額以下で済むほどに安いことが分かりますね。
ちなみにソフトバンクでは、月額390円の「トクするサポート」を利用すれば、iPhoneの48回分割購入ができ、25ヶ月目以降似機種変更すれば残債を払わなくて良くなるシステムもあります。
iPhone 11+ミニフィットプラン(~3GB) | ||
ソフトバンク(トクするサポート適用時) | LINEモバイル | |
iPhone 11(64GB)購入代金 | 1,690円×48回+トクするサポート390円(非課税) | 3,116円×24回 |
通信料金3GB | 7,480円(半年間6,480円) | 1,480円 |
合計 | 9,170円(半年間8,170円)+非課税額390円 | 4,596円 |
確かに「トクするサポート」なら端末代は安くなりますが、オプション料金が2年間総額9,360円かかるうえに通信料金がそのまま膨大、さらに半永久的にソフトバンクを使うことになります。
ちなみに、ソフトバンクで機種変更をせずに乗り換えをした場合、本体代金の差額は請求されるため、端末代は満額の支払いが必要になります。
LINEモバイルの場合は、iPhoneを別途アップルストアで購入しないといけないので、ソフトバンクのような本体割引はありませんが、回線契約の縛りはなしです。
しかも月額料金はLINEモバイルのほうが圧倒的に安いので、2年総額でも月々の支払いでもLINEモバイルのほうが安いんです。
まとめ
今回はソフトバンクの動画SNS放題と格安SIMのカウントフリーを比較してみました。
ポイント
- 動画SNS放題ではhuluやYouTube、Instagramといった動画・SNSが使い放題
- その他、50GBのデータ通信も使える
- カウントフリー自体は格安SIMでも利用可能
- 大容量のデータ通信を使わないなら動画SNS放題より格安SIMのほうがお得
- プラン料金そのものが異なるので、最新iPhoneも格安SIMで使うほうが安い
動画SNS放題はカウントフリーに加えて、大容量のデータ通信が使えるプランです。
しかし、カウントフリーがある場合はデータ通信量はそこまで必要なく、よほどヘビーユーザーでない限りは割高なプランと言えます。
実際、カウントフリーに加えて毎月50GBが必要な人はそうそういないですからね(笑)
ということで、よりお得にカウントフリーが使えて、なおかつ通信費までできる格安SIMが個人的にはオススメですね。
[sales]LINEモバイルは2021年3月31日をもって新規受付が終了しました。