月額利用料金が安いLINEMOと楽天モバイルの、どちらを選ぼうかと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな人のために、LINEMOと楽天モバイルを徹底的に比較してみました。
利用料金はもちろん、データ通信容量や特徴的なサービスまで比較しているので、LINEMOと楽天モバイルで悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
LINEMO vs 楽天モバイルの比較
早速LINEMOと楽天モバイルの比較をしていきましょう。
最初にLINEMOと楽天モバイルが提供する基本プランをチェックしてから、両社の比較を行っていきます。
LINEMOのプラン
LINEMOは2021年3月17日から始まったソフトバンクの新サービスです。
LINEMOの料金プラン概要
ミニプラン
スマホプラン
月額料金
990円
2,728円
データ容量
3GB
20GB
低速時速度
最大300kbps
最大1Mbps
通話料
22円/30秒
データ繰り越し
×
5G対応
◯
ソフトバンクの現行プランとは比べ物にならないほど利用料金が安く、ミニプランは990円、スマホプランは2,728円から使用できます。
5Gにも対応しているので、超高速通信をしたい方にもオススメです。
LINEMOの特徴①:LINEギガフリー
LINEMO最大の特徴は、LINEギガフリーに対応している点です。
LINEギガフリーとは、LINEアプリでいくらデータ通信をしても、データ通信容量が減らないサービスです。
トークやスタンプの送信だけでなく、ビデオ通話などをしてもデータ通信容量は一切減りません。
しかもデータ通信容量を使い切ったあとでも、LINEアプリだけは高速通信ができます。
LINEMOの特徴②:ソフトバンクと同じ広い通信エリア
LINEMOの通信エリアは、ソフトバンクと全く同じです。
日本全国のほぼ全てをカバーしているので、どこに住んでいる方でも安心して利用ます。
5G対応エリアも都市部を中心に存在していて、今後はさらにエリアが拡大する予定です。
LINEMOの特徴③:ソフトバンクやワイモバイルから移るのが簡単
ソフトバンクとワイモバイルからLINEMOへ移るのは非常に簡単です。ここでは移るのが簡単な理由を2つ紹介しましょう。
移行しやすい理由の1つ目は、電話番号を引き継ぐMNPをする時にかかる手間が少ないからです。
MNPをする場合、本来であれば前の通信会社からMNP予約番号を取得しなければなりません。
ですがソフトバンクとワイモバイルからLINEMOへ移る場合は、MNP予約番号を取得しなくても電話番号を引き継げるようになっています。
移行しやすい理由の2つ目は、ソフトバンクで購入したSIMロックがかかっているスマートフォンを、LINEMOでそのまま使用できるからです。
ソフトバンクで売られているスマートフォンの中には、SIMロックがかけられているものがあります。
SIMロックは解除しなければ他社のSIMカードをスマートフォンに挿入しても通信できませんが、ソフトバンクからLINEMOへ移行した場合は、SIMロックを解除しなくても通信ができます。
楽天モバイルは使った分だけ料金がかかる変動制プラン
楽天モバイルは、楽天市場などで知られている楽天グループが、2019年から始めたサービスです。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」概要 | |||
月額料金 | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
データ容量 | 3GBまで | 3~20GBまで | 20GB以上 |
通話料 | 国内通話無料(Rakuten Link使用時) 22円/30秒(標準アプリ使用時) |
||
5G対応 | ◯ |
自社回線を持ってはいますが、対応エリアが他社と比べるとまだ狭いため、パートナー(au)に協力してもらいながらサービスを提供しています。
料金プランはデータ通信量に応じて毎月の利用料金が変化するタイプだけなので、料金プラン選びが苦手な方でも悩むことはないでしょう。
楽天モバイルの特徴①:楽天モバイル回線エリアならデータ通信容量が無制限
楽天モバイルで利用できる回線は、楽天モバイル回線とパートナー回線の2つですが、楽天モバイル回線エリアでの通信ならデータ通信容量が無制限になります。
楽天モバイル回線エリアは2022年10月に人口カバー率98%を突破しており、私たちが生活しいるほぼ全てのエリアで、データ通信容量が無制限になったと言っても過言ではないでしょう。
一方でパートナー回線エリアでのデータ通信容量は、かつては毎月5GBまでになっていたため、5GBを超えると通信速度が最大1Mbpsになってしまいましたが…
しかし2023年6月1日以降、パートナー回線エリアでのデータ通信容量も無制限で提供されるようになりました!
これにより、今までつながりにくなった屋内や地下も電波がつながりやすくなることが期待されています。
楽天モバイルの特徴②:楽天モバイル専用アプリ「Rakuten Link」を使えば通話料が無料
楽天モバイルには専用アプリのRakuten Linkが用意されています。
Rakuten Linkを使用すると、携帯電話や固定電話などと無料で通話することができます。
アプリは利用料金が一切かからないので、日頃よく通話する人にとっては非常に嬉しいでしょう。
楽天モバイルの特徴③:店舗で新規申し込みが可能
利用料金が安い通信会社では、Webでしか新規申し込みできない場合が多々あります。
しかし楽天モバイルは街中に楽天モバイルショップがあるので、ショップで新規申し込みが可能です。
新規申し込み以外にも、楽天モバイルショップでは以下のことができます。
- 他社からの乗り換え
- プラン変更
- 機種変更
- SIMカード交換、再発行
もしWebでの申し込みが不安な場合は、楽天モバイルショップで申し込んでみてはいかがでしょうか。
LINEMOと楽天モバイルの比較①:利用料金
1つ目の比較項目は、月の利用料金です。
わかりやすいように料金プランを表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。
LINEMO・ミニプラン | LINEMO・スマホプラン | 楽天モバイル | |
データ通信容量:利用料金 | 3GB:990円 | 20GB:2,728円 | ・0GBから3GBまで:1,078円 ・3GBから20GBまで:2,178円 ・20GB超過後:3,278円 |
利用料金だけで比較すると、3GB利用時の料金を除いて楽天モバイルが最も安くなっています。
LINEMOが最も安くなるのは、月のデータ通信容量が1GBから3GBの人がミニプランを使用した時くらいです。
最後にデータ通信容量ごとの最安プランをまとめてみたので、こちらもチェックしてみてください。
- 0GBから3GBまで→LINEMO・ミニプラン、990円
- 3GBから20GBまで→楽天モバイル、2,178円
- 20GB以上→楽天モバイル、3,278円
LINEMOと楽天モバイルの比較②:無料通話
2つ目の比較項目は、無料通話です。
まずLINEMOの無料通話ですが、オプションに加入すると無料通話ができるようになります。
オプションの利用料金は、5分以内の通話無料が月額550円、国内通話無料は月額1,650円です。
ただ、LINEMO契約から1年後までは、キャンペーン適用価格で0円となっています。
それに対して楽天モバイルの無料通話オプションは、15分通話かけ放題が月額1,100円です。(※国内から海外への通話・SMS送信は、15分通話かけ放題の対象外です)
オプションはどちらも一長一短といった印象ですが、楽天モバイルではこれに加えて、国内通話料が無料になる専用通話アプリが用意されています。
そのため両社の無料通話の比較では、楽天モバイルに分があると言って良いでしょう。
LINEMOと楽天モバイルの比較③:通信エリア
3つ目の比較項目は、通信エリアです。
結論から先に言ってしまうと、自社回線での通信エリア比較ではLINEMOが圧倒的に上です。
しかし、2023年6月1日以降は楽天モバイルのパートナー回線でも無制限で利用できるため、20GB以上のデータ通信を利用したい方は楽天モバイルがおすすめ。
LINEMOの通信エリアはソフトバンクと同じなので、日本全国ほぼ全ての場所で通信ができてしまいます。
一方、楽天モバイルは2022年10月に人口カバー率98%を突破していますが、通信エリアを補うためにパートナー(au)回線も利用しています。
パートナー回線ではデータ通信容量が5GB以上使えないなどのデメリットがありましたが、データ高速無制限エリアが大幅に拡大されるため、そこまで大きなデメリットとは言えないでしょう。
自社回線通信エリアでは圧倒的にLINEMOが優勢ですが、パートナー回線との提携強化で楽天モバイルの通信エリアが一気に拡大されるため、通信エリアよりも月額やサポート面で選ぶことをおすすめします。
LINEMOと楽天モバイルの比較④:通信速度
LINEMOと楽天モバイルの通信速度を比較します。
項目 | LINEMO | 楽天モバイル |
下り速度 | 81.32Mbps | 84.1Mbps |
上り速度 | 16.61Mbps | 29.62Mbps |
※上記の測定値は実測3ヵ月分の平均値です。
※測定期間:2023年7月13日~2023年10月13日
※出典:みんそく
LINEMOはソフトバンクのプラチナバンドを同等の品質で使えるので、楽天モバイルよりもやや速度が速い傾向にありました。
しかし2023年10月時点では、同程度かつ上り速度については楽天モバイルが高速でした。
楽天モバイルはまだ新しいキャリアなので、自社エリアだと低い周波数帯のローバンドしか使えないため、通信速度が遅い・繋がりにくいという声もありますが、auローミング再開で繋がりづらい場所は減っています。
なおスマホを快適に使う上で必要な通信速度は30Mbps前後といわれているので、どちらもその基準は満たしていますね。
LINEMOと楽天モバイルの比較⑤:特徴的なサービス
最後は両社の特徴的なサービスで比較していきます。
LINEMOの特徴的なサービスといえば、LINEアプリでのデータ通信容量消費ゼロでしょう。
他社であればデータ通信容量の消費が激しいビデオ通話を控えたくなる時がありますが、LINEMOなら気にすることなく利用できます。
楽天モバイルで特徴的なのは、街中のショップで申し込みや機種変更などができる点です。
Webでの申し込みが苦手な人や、スタッフと相談しながら決めたい人にとっては、ショップがあるのは魅力的だと感じられるはずです。
他社から乗り換えるならLINEMOと楽天モバイルどっちが良い?
LINEMOがおすすめな人
LINEMOをオススメするのは、以下のような人です。
- LINEアプリをよく使う
- 通信エリアは広い方が良い
- 現在ソフトバンクまたはワイモバイルを利用している
LINEアプリでデータ通信容量消費が無くなるのは、LINEユーザーにとっては非常に嬉しいのではないでしょうか。
通信エリアも広いため、安定して高速通信できるのも魅力です。
もし現在ソフトバンクやワイモバイルを利用しているなら、移行時の手間が少ないので、楽に格安SIMへ移行したい場合はLINEMOを移行先の候補にしてみてください。
楽天モバイルがおすすめな人
楽天モバイルをオススメするのは、以下のような人です。
- 毎月のデータ通信量が多い
- 安くスマートフォンを使いたい
- よく通話をする
- Webではなくショップで契約などをしたい
楽天モバイルは月額利用料金が安い上に、データ通信容量が無制限です。
なので毎月のデータ通信量が多い人は、楽天モバイルへの移行を考えてみてください。
日頃よく通話をする人も、楽天モバイルがオススメです。
Rakuten Linkアプリを使えば通話料が無料なので、通話料を気にすることなく通話できます。
LINEMOと楽天モバイルをeSIMを使ってデュアルSIMとして併用するメリットはある?
最近では、1台のスマホにSIMを2枚入れてデュアルSIM運用し、よりお得にスマホを使おうという方も増えています。
楽天モバイルもLINEMOもeSIMに対応しているので、eSIMと物理SIM両方に対応している機種(iPhoneやGoogle Pixelなど)であればデュアルSIMとして併用が可能です。
では、楽天モバイルとLINEMOを併用するメリットはあるのでしょうか?
- 楽天モバイルは1,078円で維持できる
- LINEMOで20GB+無制限かけ放題で使うよりも楽天モバイルと併用した方が安い
楽天モバイルは3GB未満の利用量なら1,078円で維持ができ、尚且つRakuten Linkを使えば通話も無料で無制限かけ放題となります。
LINEMOの20GBプランに通話かけ放題をつけると4,278円になるので、ネットをLINEMOメインで通話も使いたいのであれば、楽天モバイルと併用した方が500円ほどお得になります。
通話もネットもある程度安く快適に使いたい方は、ぜひデュアルSIMとして併用することも検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はLINEMOと楽天モバイルを徹底比較しました。
ポイント
- LINEMOは料金プランが2つ、楽天モバイルは1つ
- 月額利用料金はほとんどの場合で楽天モバイルの方が安くなる
- 自社回線の通信エリアはLINEMOの方が広い
- 楽天はパートナー回線エリアではデータ通信容量が5GBになる
- LINEMOはLINEアプリのデータ通信容量消費ゼロが魅力
- 楽天モバイルは通話料無料になるアプリが利用可能
- 楽天モバイルはショップがある
LINEMOと楽天モバイルにはそれぞれ良い点があるので、人によってどちらをオススメするかが変わってきます。
なので今回紹介した内容を参考に、自分に合っているなと思った方を選んでみてください。