テザリングはゲーム機やパソコンなどを手軽にインターネットに接続するのに便利ですよね。
しかし、ソフトバンクやauではテザリングの利用に追加料金がかかるプランがあったり、容量に制限があったりすることもあります。
LINEMOでは、追加料金や個別の容量制限なしでテザリングを使えます。
この記事では、LINEMOのテザリングの仕様や利用方法について解説します。
目次
LINEMOはテザリングにも対応!
LINEMOは標準でテザリングに対応しています。
テザリングを使ってパソコンをインターネットに接続して仕事のファイルを送受信したり、ゲーム機でゲームソフトやアップデートファイルをダウンロードしたりできますよ。
LINEMOのテザリングに追加料金はかからない
LINEMOでは、テザリングをする際に追加料金がかかりません。
ソフトバンクが展開する主なプラン・格安SIMにおける、テザリングの利用金額を表にまとめてみました。
ソフトバンクのプラン・格安SIMにおけるテザリング料金まとめ | ||
容量 | 利用料金 | |
ソフトバンク | メリハリ無制限+:50GB/メリハリ無制限:30GB/ その他プラン:契約しているプランの範囲内 |
0円(メリハリ無制限+、メリハリ無制限、ミニフィット+、データ定額ミニ1GB・2GBなど)/550円、 プランによっては2年間無料(データプランメリハリ、 データプランミニフィット、データ定額50GBプラス・ ミニモンスター・20GB・30GB・50GBなど) |
ワイモバイル | 契約しているプランの範囲内 | 無料 |
LINEMO |
ソフトバンクでは使い放題の「メリハリ無制限+」が展開されているもののテザリングが月50GBまでだったり、プランごとにテザリングの利用料金が細かく分かれています。
ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルやLINEMOでは、テザリングに特別な制限や利用料金はありません。
注意!すべての端末でLINEMOのテザリングを使えるとは限らない
LINEMOをスマホで使う際に、どの端末でも絶対にテザリングを使えるとは限りません。
LINEMOにしっかり対応していないスマホもあり、通信や通話ができてもテザリングには非対応、といったケースも可能性として0ではないことにご注意ください。
LINEMO公式サイトでテザリング対応端末をチェックできる
LINEMOの公式サイト内にある「動作確認端末」のページを見ると、テザリングができることが確認されている機種を確認できます。
例えばiPhone 12は、SIMフリーの状態でしっかりテザリングに対応していました。
もちろんiPhone 15シリーズや14シリーズなども含め、iPhoneはテザリングを行える仕様ですよ。
確実にテザリングを行いたい方は、LINEMOを動作確認が取れている機種で使うことをおすすめします。
LINEMOで使うスマホでテザリングを行う流れを解説!
LINEMOのSIMカードを入れたスマホにおいて、テザリングを行うまでの手順をまとめました。
iPhoneの設定手順(Wi-Fiテザリング)
iPhoneにおける、テザリングの方法は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 「インターネット共有」の項目を選択する
- 「"Wi-Fi"のパスワード」をタップして、任意のパスワードを設定する
- 「ほかの人の接続を許可」をオンにして、インターネットに接続したい端末のインターネット設定画面を開く
- SSIDリストからiPhoneの名前を選び、設定したパスワードを入れて利用開始!
パスワードは一度設定してしまえば、その後テザリングする際は設定をし直す必要はありません。
Androidスマホの設定手順(Wi-Fiテザリング)
Androidスマホにおけるテザリング設定手順は端末ごとに細かく流れや項目の名称が異なりますが、概ね以下のような手順になります。
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」を開く
- 「アクセスポイントとテザリング」を選択
- 「Wi-Fi アクセスポイント」を押し、「アクセスポイントのパスワード」より任意のパスワードを、「アクセスポイント名」よりアクセスポイントの名前を設定する
- 「Wi-Fi アクセスポイント」をオンにして、インターネットに接続したい端末のインターネット設定画面を開く
- 設定リストから設定したアクセスポイントを選び、先程設定したパスワードを入力して利用開始
※Pixel 5における手順です。
アクセスポイント名やパスワードは、1回設定すればその後は設定不要です。
iPhoneのWi-Fiテザリングの解除手順
Wi-Fiテザリングの起動しっぱなしは、必要以上にデータ容量を使ってしまう原因になります。
iPhoneの場合は「設定」→「インターネット共有」→「インターネット共有」の項目をオフにするだけでテザリングを止められます。
デフォルトで備わっている無料オプションのため、解約など特別な手続きは不要です。設定画面で少し操作するだけでテザリングのON/OFFが切り替えられます。
AndroidのWi-Fiテザリングの解除手順
Androidの場合も、Wi-Fiテザリングを止めるために解約手続き等は必要ありません。
「アクセスポイントとテザリング」で「Wi-Fiテザリング」をオフにするだけです。
設定アプリから簡単に切り替えられるので、好きなタイミングに絞って手軽にWi-Fiテザリングを活用できます。
LINEMOでできる3つのテザリング方法
LINEMOでできる3つのテザリング方法それぞれの、特徴だけでなくiPhoneとAndroidでの使い方についても解説します。
Wi-Fiの場合
Wi-Fiを使ったテザリングは通信環境によって左右されるところもありますが、比較的に通信速度が安定しやすい特徴を持っています。
しかしその反面、バッテリーの消費が激しい方法でもあるため、あまり長時間の通信には向いていない点に注意してください。
Wi-FiテザリングのiPhoneでの使い方
iPhoneでテザリングを行う際は、まず設定アプリから「インターネット共有」をタップして 、スライドスイッチをオンにしましょう。
それから、SSIDとパスワードを入力すれば機器に接続することが可能です。
接続に必要なパスワードについては、インターネット共有の「Wi-Fiのパスワード」から確認できます。
SSIDは、設定アプリの「一般」の中にある「情報」から「名前」の手順で表示される「〇〇のiPhone」で登録している〇〇部分の名前がSSIDです。
Wi-FiテザリングのAndroidでの使い方
AndroidでWi-Fiテザリングを行う手順は、はじめに設定アプリから「ネットワークとインターネット」をタップします。
次に画面に表示される「テザリング」を選択して「Wi-Fiテザリング」のスライドスイッチをオンにしてください。
最後にSSIDとパスワードを入力すれば、機器に接続できます。
SSIDとパスワードを確認する時は、Wi-Fiテザリングの中にある「Wi-Fiテザリング設定」から見られます。
Bluetoothの場合
Bluetoothはテザリングを行う際のバッテリー消費を抑えることが可能です。
しかし、3つの中では通信速度が不安定になりがちな側面も持っています。
BluetoothテザリングのiPhoneでの使い方
iPhoneでBluetoothを使ったテザリングでは、設定アプリから「インターネット共有」を開きます。
そこからスライドスイッチをオンにして、設定アプリをもう一度開いて「 Bluetooth」 をタップしてください。
そしてBluetoothのスライドスイッチもオンにしたら、接続したい機器とBluetoothペアリングをすることでテザリングが行えます。
BluetoothテザリングのAndroidでの使い方
Androidではネットワークとインターネットをタップして、テザリングから「Bluetoothテザリング」のスライドスイッチをオンにしましょう。
後はiPhoneと同じく、接続機器とのBluetoothペアリングを行います。
USBケーブルの場合
USBケーブルを使ったテザリングは3つの中で最も通信速度の早い方法で、充電したままテザリングが行えることからバッテリー消費も大きく抑えられます。
しかし、直接USBケーブルで繋げられる機器はひとつのみになってしまうので、複数の機器に接続したいという人には向いていません。
USBテザリングのiPhoneでの使い方
iPhoneでUSBテザリングを行うときは、設定アプリからインターネット共有を選択します。
それからインターネット共有のスライドスイッチをオンにして、USBケーブルでスマホと機器を接続する形をとります。
USBテザリングのAndroidでの使い方
Androidでのテザリングでは、最初にスマホと機器をUSBケーブルで繋げます。
それから設定アプリを開いてネットワークとインターネットを選択し、「テザリング」から USBテザリングのスライドスイッチをオンにしたら完了です。
LINEMOでテザリングをする際のその他の注意点まとめ
最後に、LINEMOでテザリングをする際に知っておきたい注意点をまとめました。
プランのデータ容量以上の高速通信をする際は1GB550円のデータ追加が必要
LINEMOでは最大10GBまで使える「LINEMOベストプラン」、または最大30GBまで使える「LINEMOベストプランV」の2種類のプランを展開しています。
上記のプランのデータ容量以上の通信をしたい場合は、1GBにつき550円でのデータ追加設定が必要です。
データ追加は送付されたSMSのURL、またはLINEMOのMy Menuから手続き可能です。
なお、データ追加をしない場合は月が変わるまで速度が1Mbpsまでに制限されます。※10GBまで使える「LINEMOベストプラン」は300kbps
1Mbpsでも低画質での動画再生やSNS、メールなどは概ね問題なく行えるので、仕事などでどうしても高速通信が必要な場合でなければ、無理にデータ追加をする必要はありません。
300kbpsの場合は、ブラウザを開く程度なら利用できますが、SNSや動画の利用は厳しいでしょう。
また、最大10GBまで使える「LINEMOベストプラン」は低速通信で15GB、最大30GBまで使える「LINEMOベストプランV」は低速通信で45GBを超過した際に128kbpsまで低速化してしまうので注意しましょう。
LINEMOでは通信速度が制御される場面もある
LINEMOでは時間帯によっては速度が制御される場合もあります。
「お昼も夕方も繋がりやすい」「ソフトバンクの回線をそのまま利用」といった謳い文句なので、極端な制限などはないと考えられますが、常時100%のフルスピードが出るわけではないことにご注意ください。
バッテリーの消費が早い
スマホで直接通信を行うよりも、テザリング機能の通信ではバッテリーの消耗が早くなってしまいます。
テザリングは外出中でスマホが充電できない環境で使っていると、途中でバッテリーが切れてしまいかねませんので、できるだけスマホが充電できる環境下で行うことをおすすめします。
バッテリーが切れるのが心配だという人は機器を持ち運ばなければならなくなりますが、 USB接続でのテザリングをするなどの対策を取りましょう。
テザリング用のパスワードの設定をする
テザリングを利用する際は、接続をする際にパスワードの入力が必要な状態にしておかなければ、他人に自分の端末がテザリングされてしまう可能性があります。
そうなると大切なデータを奪われてしまったり、通信量を勝手に使われてしまいかねないため、パスワードは設定しておくようにしましょう。
また、テザリングを行うときはセキュリティを高める意味でもテザリング用のパスワードを設定しておくことが大切です。
まとめ
LINEMOでは追加料金無しでテザリングが使えます。
容量の制限もないため、月のデータ容量最大10GBまたは最大30GBをすべてテザリングで使うことが可能です。
データ容量を使い切った後、最大30GBまで使えるLINEMOベストプランVは1Mbpsで通信可能なので、大容量ファイルの送受信や高画質での動画再生などをしない限りは読み込みの遅さに悩まされることもありません。
最大10GBまで使えるLINEMOベストプランは300kbpsまで遅くなってしまうので、SNSや動画視聴にも支障が出る恐れがあります。
追加チャージを1GB550円で行うことができるので、プランのデータ容量が足りない場合は必要に応じて申し込んでみてください。
また、同時期にスタートしたauのpovoのテザリングに関しても別記事でまとめさせていただいてますので、比較したい方は是非ご覧ください。