節約モードを使っている間は通信速度が遅くなるもののプランのデータ容量を消費しないため、データ容量を節約したい方に大変重宝されています。
大手キャリアにはない格安SIM特有の機能であり、それを目当てに大手キャリアから乗り換える方もいるでしょう。
では、LINEMOに節約モードはあるのでしょうか?
この記事では、LINEMOの節約モードの有無とデータ容量を節約する方法について詳しく解説します。
目次
節約モードとは?
節約モードとはプランのデータ容量(高速通信)を消費せず、一定の通信速度で利用できる機能です。
プランのデータ容量を消費する際は基本的に大手キャリアで100Mbps前後、格安SIMで50Mbps前後の高速通信でネットに接続しますが、LINEでテキストのメッセージを送信するだけの場合や検索するだけなどの場合など、高速通信が不要な場合もあるでしょう。
そのような時に節約モードに切り替えることで、プランのデータ容量が温存が可能なのです。
会社によって速度は異なりますが、節約モードを利用すると通信速度が200kbps~300kbpsに低速化されるので、動画や音楽の視聴は遅くて快適に利用できない可能性があります。
上記をふまえた節約モードのメリットは以下のとおりです。
節約モードのメリット
- 用途に応じて通信速度を切り替えられる
- プランのデータ容量が節約できる
- より少ないデータ容量のプランでも足りるようになり月額料金を安くできる
プランのデータ容量をいつも使い切ってしまう方や、データの利用量を減らして安いプランに切り替えたい方に適しているモードと言えるでしょう。
なお、節約モードの提供がある格安SIMについては下記記事にまとめてますので、ぜひこちらも併せてご確認ください。
【結論】LINEMOに節約モードはない
節約モードは月額料金が安い格安SIMによく見られる便利な機能ですが、残念ながらLINEMOにはありません。
節約モードはありませんが、その他にデータ容量を節約できる便利な機能はありますので、以下からはLINEMOの便利な機能について詳しく解説しますね。
LINEMOは節約モードがなくても快適?
LINEMOに節約モードはありませんが、なくても快適に使える機能が用意されています。
LINEMOの便利な機能
- LINEギガフリーでLINEの通信量がノーカウントになる
- 通信速度が制限されている時でも最大1Mbpsで使える(上限あり)
それぞれの機能について詳しく紹介します。
LINEギガフリーでLINEの通信量がノーカウントに
LINEMOには「LINEギガフリー」という機能があり、LINEでのメッセージのやり取りや通話にかかるデータ通信量がノーカウントになります。
LINEギガフリーは音声通話だけでなくビデオ通話も対象のため、ビデオ通話をよくする方はLINEMOを使うだけでデータ容量の節約が可能です。
なお、以下の機能はLINEギガフリー対象外となるので注意しましょう。
- トークでの位置情報の共有
- トークでのShoppin'トークの利用
- トークでのジフマガの利用
- トークのみんなで見る機能によるYouTube閲覧
- Liveの利用
- LINE ROOM(旧タイムライン)の表示・投稿・シェア※WEBからの利用
- ニュース記事詳細の閲覧
- OpenChatの利用
- スタンプショップ・着せかえショップの利用
- LINEファミリーサービスの利用
- LINE Liteの利用
- 海外のアプリストアでインストールしたLINEの利用
- URLクリックなどによる他社サイトへの接続
- 他社アプリへの遷移
LINEを使う上で最も利用頻度が高いと思われるチャット機能や通話機能はLINEギガフリー対象なので安心して使えますよ。
通信速度が低速化している時も一定の通信量までは最大1Mbpsで利用可能
LINEMOはプランのデータ容量を使い切り、速度が低速化した場合も一定の通信量までは最大1Mbpsで利用できます。
最大1Mbpsなのは20GB~30GB+5分かけ放題のLINEMOベストプランVで、3~10GBであるLINEMOベストプランの場合は最大300kbpsですが、こちらでも大手キャリアの制限時速度よりはやはり早い速度で利用ができますね。
1Mbpsの通信速度で使える機能の目安は以下の通りです。
1Mbpsで使える機能の目安
- メールやSNSのメッセージ送信
- WebサイトやSNSの閲覧
- YouTubeの普通画質の動画視聴
- 音楽の視聴
YouTube動画は低画質で0.7Mbps、普通画質で1.1Mbps程度の通信速度が求められているため、速度制限時でも普通画質までであれば視聴が可能と考えられます。
ただし、YouTubeで高画質動画を観る・画像や動画が多いSNSを閲覧する・高音質で音楽を視聴するなど、通信容量の多いアプリやサービスの利用時には1Mbpsでは足りないでしょう。
それでもデータ容量を使い切っても動画やSNSは観られるので、用途によっては月末まで速度を解除する必要なく快適に使えます。
そしてLINEMOベストプランVにおいて最大1Mbpsで通信できる上限は15GB分で、それ以降は128kbpsまで速度を制限されてしまうことにご注意ください。
LINEMOベストプランで最大300kbpsで通信できるのは5GB分となっていて、こちらも上限を超えると最大128kbpsでの通信になります。
速度制限が128kbpsになってしまうとメールやWebサイト閲覧などもだいぶ厳しくなってしまうので、ご注意ください。(1GB550円で高速通信料のチャージが可能です)
制限時に速度を戻すにはデータチャージが必要
LINEMOで速度制限にかかると、月末でリセットされ翌月1日からは元の速度でネットが利用できます。
元の速度に戻したい場合は、1GB550円の追加チャージをする必要があります。
さらにLINEMOには「オートチャージ」と呼ばれる、速度制限後に自動で元の速度に戻す機能もあるので、頻繁にデータ容量を追加購入している方はオートチャージ設定をした方が楽になるでしょう。
LINEMOの3GBプランで頻繁に速度制限がかかり、追加チャージをしている場合は20GBプランに変更した方が安く収まる場合もあるので、現在の利用料金と比較してぜひ検討してみてください。
他のSIMと組み合わせてデータを節約するのもおすすめ!
LINEMOはLINEギガフリーでデータ容量の節約が可能であり、通信速度が制限された後も比較的快適に使えることがわかりましたが、LINEMOだけでなく他のSIMと組み合わせて利用することもおすすめです。
iPhoneやGoogle Pixelをはじめ、ここ数年で発売されたスマホの多くがデュアルSIM対応なので、SIMの複数利用を検討している方はぜひ一度自分のスマホのスペックをチェックしてみましょう。
LINEMOとの組み合わせでおすすめのSIMは以下のとおりです。
LINEMOとの組み合わせでおすすめのSIM
- mineo
- povo
それぞれなんでおすすめなのか、詳しく見ていきましょう。
mineoのマイそくを活用する
mineoにはマイそくと呼ばれる、一定の通信速度でデータが使い放題になるプランがあります。
通信速度 | 月額料金 |
プレミアム(最大3Mbps) | 2,200円 |
スタンダード(最大1.5Mbps) | 990円 |
ライト(最大300kbps) | 660円 |
スーパーライト(最大32kbps) | 250円 |
※月曜日から金曜日の12時台はすべてのプランで最大32kbpsの速度制限がかかります。
低速通信の使い放題は節約モードの機能と変わらないため、LINEMOで節約モードが使えない代わりに、mineoを節約モードとして利用できます。
他社の節約モードで多い300kbpsのプランであれば月額660円で使えるので、LINEMOの3GB990と合わせても月額1,650円という安さで利用できますよ。
さらにマイそくには24時間データ使い放題のオプションがあり、1回198円で利用が可能です。
普段は月額250円のスーパーライトで維持し、必要な時にデータ使い放題オプションを購入するという手段もあります。
※上記リンクからのみ特典が適用されます
※お試し200MBコース、マイそくスーパーライトは特典対象外です
povoのデータトッピングを購入する
LINEMOとセットでpovoのデータトッピングを活用する方法もあります。
povoはauの格安料金プランであり、LINEMOと同じく大手キャリアとほぼ同じ品質でネットが利用できるサービスでなので通信速度の速さを重視したい方にも人気がありますが、povoの特筆すべき点は自由度の高さです。
povoは基本利用料0円で好きなトッピングを購入し自分好みのプランを作る仕様であり、使わない時は0円で維持できるのも魅力となっています。
povoのデータトッピングは以下のとおりです。
データ容量(有効期間) | 料金 |
データ使い放題(24時間) | 330円 |
データ追加1GB(7日間) | 390円 |
データ追加3GB(30日間) | 990円 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円 |
データ追加150GB(180日間) | 12,980円 |
有効期限が7日間の1GBトッピングはLINEMOのデータチャージよりも安いので、LINEMOで速度制限がかかった時にpovoで1GB購入して使うという手段も可能です。
たくさんデータを使いたい時は、LINEMOのデータを使わずにpovoでデータ使い放題を購入するのもおすすめです。
上記以外にも期間限定でお得なトッピングが用意されていることも多いので、ぜひチェックしてみてください。
180日以内に有料トッピングの購入がないと利用停止になるので注意!
使わない時は0円で維持できるのがpovoの魅力ですが、180日以内に有料トッピングの購入が一切ないと利用停止になる恐れがあるので注意しましょう。
有料のトッピングを180日間に一度でも購入していれば問題ないので、カレンダーアプリに登録しておくなど購入を忘れないようにしてください。
LINEMOでデータ消費したくない時はSIMを切り替えよう
1つのスマホで複数のSIMを使う場合は、回線を切り替える際に設定を変更する必要があります。
設定を変えなければSIMも切り替わらないので、初めてデュアルSIM運用をする方は注意が必要です。
SIMの切り替え方法は機種によって多少違いはありますが、基本的に「設定」のインターネット関連の項目にアクセスし(Androidの場合は「SIMとインターネット」、iPhoneの場合は「モバイル通信」)、表示されるSIMの中から利用したい回線を選択します。
iPhoneの場合、2つのSIMカードを同時に有効にすることもできますが、状況に応じて自動的に回線が切り替わる仕様となるため、場合によっては片方のSIMでデータを使い過ぎてしまうこともあります。
自分の用途に合った方法で、デュアルSIM運用を試してみてくださいね。
まとめ:LINEMOに節約モードはないがデータ容量の節約は可能
今回はLINEMOの節約モードについて解説しました。
LINEMOに節約モードはありませんが、LINEのデータ消費がゼロになるLINEギガフリーなど便利な機能があることがわかりました。
さらに、LINEMOは速度制限後も一定量は最大1Mbps(LINEMOベストプランは最大300kbps)で使えるので普通画質のYouTube程度であれば視聴が可能です。
LINEMOのデータ容量を節約したい方は、povoやmineoなど他社のSIMと併用して活用することもおすすめ。
mineoは節約モードと同じく一定の通信速度でデータ使い放題になるマイそくがあり、povoは基本料金0円なので必要なときだけトッピングを購入しデータ通信できる点が魅力です。
自分の用途に合った方法で、ぜひLINEMOでデータ節約をしてくださいね。